マチカネ先生塾7回目『 授業基礎力講座② ミニ模擬授業 』(2023/12/2)

今回のマチカネ先生塾では、小学校5年生の道徳教材の「すれちがい」を題材に、受講生のみなさんにミニ模擬授業にチャレンジしていただきました。

前回の講義を受けて、それぞれが授業を構想し準備をしてきた、1人5分のミニ模擬授業にチャレンジ!

 

オリジナルの掲示物やワークシートを作ってきたり、ロールプレイ形式を取ってみたりと同じ教材を使っているにも関わらず、受講生一人一人が様々な視点で工夫を凝らして準備授業を組み立ててきたてきた様子が見られました。

実際に模擬授業にチャレンジしてみると、「緊張した~!」「思った通りにできなかった」「頭が真っ白になってしまった」など、思う通りにはいかないことに気づき頭を悩ませる姿も見られました。

各グループで授業実践後は受講生同士で振り返りを行いました。お互いに良かった点やもっと良くなる点を伝え合うことで、自分の考えてきた授業とも重ねながら考えられていました。

 

各グループには助言者として元校長先生にも入っていただきました。
授業後の振り返りでは、

・道徳の授業は国語の授業とは違うので、教材文は全体を通して読むこと。そして物語の読み取りの授業になってしまわないこと
・子どもたちへの指示は明確にすること
・子どもの反応がこちらの意図と異なる場合には、原点回帰で指導書等からもその単元の「ねらい」に立ち戻ること
・発問及び補助発問はとても重要。子どもたちの中で意見のズレを生み出す発問を意識すること
・教材を教えるのではなく、教材を通して自分たちの生活に重ねていくことができるようにすること

他にも、たくさんの貴重な助言をいただきました。

  

1回目の模擬授業チャレンジをした後には、助言や他の人の授業を参考に授業構想を練り直し、2回目の模擬授業に臨みます。

2回目の授業の時には、硬くなってしまっていた表情も少し和らぎ、1回目以上に生き生きと授業をする姿が見られました。
一人一人みんなが1回目に褒めてもらった点を伸ばし、指摘してもらった点を改めようとする前向きな姿勢が素敵でした。また、子ども役の受講生が授業者のことを考え、寄り添い授業を受ける姿へと変わっていたことも素晴らしかったです。

最後には、全員で日本文教出版の「島先生と考える!! どうとく発問ラボ」から「すれちがい」の動画を視聴し、主発問の考え方について学びました。

 

計画してきたことが実際にやってみるとなかなか上手くいかないこと、教材研究がいかに重要かということ、そして何より楽しむことの大切さを

体感とともに学んだ第7回でした。