マチカネ先生塾6回目『 授業基礎力養成講座①』(2023/11/11)

第6回のマチカネ先生塾では授業基礎力養成講座①と題して「授業の基本」をテーマに開かれました。

 

マチカネ先生塾では「コミュニケーション養成講座」「授業基礎力養成講座」の講座を織り交ぜて構成しています。

今日の授業基礎力養成講座は、これまで学んできたコミュニケーション力を生かしながら授業力を養成することが目的です。

 

前半は「授業づくりのポイント」、後半は「教材研究」について、当センターの指導主事が講師役となり講座を行いました。

まず、講師が授業という設定で自己紹介をし、伝え方の例を見せました。

・先生が一方的に話すのでなくやりとりしながら進めること

・相手に聞こえやすい声量や目線を意識すること

等、授業で大切なことを確認しながら進めていきました。

次に、授業づくりの進め方について説明しました。

公立学校の教員は学習指導要領の内容をもとに授業を行っています。

学習指導要領には、資質・能力の育成をめざす3つの柱、「知識および技能の習得」

「思考力・判断力・表現力等の育成」「学びに向かう力、人間性等の涵養」が示されています。

​これら3つの柱を踏まえた上で、「授業を構想するポイント」についてお話ししました。

ここでは、「山」にたとえ説明しました。

①まず、山を知る(教材を知る)

・どういうねらいを持って授業を行うのか、単元の目標、指導内容

②次に、登山者を知る(子どもを知る)

・子どもの興味・関心、定着状況を把握する、子どもたちの反応はどうか

③最後に、最適なルートを知る(ルート決定)

・学習活動、学習形態はどうか

つまり、授業準備を行う上で、先生自身がゴールイメージを持ち、子どもの反応やつまづきへの対応、手立てを用意しておくことが大切です。

 
後半は、「特別の教科 道徳」を通して教材研究について考えました。

まず、動画で「発達段階に応じた道徳科の指導」について学んだ後、講師が小学1年生の教材を使って模範授業を行いました。

板書方法や授業のめあて等を提示しつつ、ここでも、講師が一方的に話すのではなく、塾生とやりとりしながら、

伝え方を大切にしながら進めていました。また、道徳の授業では気持ちの変容を視覚的に見せることも効果的です。

講座では実際に一人一台タブレットを使用して、授業を通してどう気持ちが変化したのか感じてもらいました。

ICTをうまく使い、全体の情報共有をスムーズに進めることで主体的・対話的で深い学びにつながっていきます。

 

最後に講師からは次の3つのポイントを伝えました。

・授業は生き物なので、授業中には必ずと言っていいほど準備していたこととは予想外のことが起こること

・「ぶれない自分の軸を持つこと」が大切であること

・着眼点を整理したり軌道修正をしたりするための準備である教材研究が大切であること

 

次回の第7回では塾生の模擬授業を予定しています。

今回の講座を受けて、どんな授業を考えてくるのかとても楽しみです。がんばれ塾生!