食育朝会

 1月28日(木)現在、豊中市は学校給食週間です。

 給食では、本市のキャラクター「まちかねわに」に因んでマチカネコロッケやマチカネハンバーグが出されました。

 本校も毎年この時期には、食育委員会の児童たちが、各クラスの給食の残量を調べ食育朝会で報告したり、給食センターの方から給食ができるまでのお話を伺ったりしています。

 今年は、コロナ禍であることから給食センターの方が出前授業にかえて、動画を作成し学校へ届けてくださいました。その動画を食育朝会で各クラスに配信し全校児童で食の大切さ等について学習しました。

 給食センターで働く方たちから子どもたちへ

アレルギー責任者の方から
アレルギー担当の調理員は、卵に触らないというところから心がけています。メニューに卵があるときは、他の児童のメニューとちがうので美味しく食べられるよう心がけています。
なので美味しく食べてください。

下処理班長さんから
給食で出る野菜などを洗います。三回洗ってきれいにします。野菜は、野菜は好き嫌いが多い食べ物ですが、少しでも食べられるよう努力してもらえると嬉しいです。

煮炊き班長さんから
煮炊き班では、御みそ汁などの大おかずを作っています。
野菜などを決められた大きさに切ります。大きな窯一つで約1200人分の調理をするので、肉じゃがなどの時は、混ぜるのにとても力がいります。充分加熱されているかどうか確認するために、肉のはし・中心・表面の3点の温度を確認しています。残さず食べてくれたら嬉しいです。

あえもの班長さんから
皆さんが、給食で食べている、サラダや果物ゼリーを担当しています。サラダや果物は、あたたかくなると菌が発生したり、美味しくなくなってしまうので、皆さんに冷たいままとどけられるよう、素早く作業をしています。野菜が嫌いな人もいると思うのですが、頑張って作っているので皆さん、頑張って食べてください。

あげもの焼きもの班長さんから
コロッケや唐揚げなどをフライヤーという機械で360リットルの油を使って揚げています。あげる種類によってあげる時間や温度を変更して揚げています。
焼き物では、お魚や、シューマイなどをスチームコンベンションオーブンで焼いたり蒸したりしています。揚げ物と同じでお魚を焼いたりシューマイを蒸す時間や温度を変更しておこなっています。お魚などにかけているたれは、手作りです。一口でいいので食べてみてください。

ソテー班長さんから
皆さんが好きな焼きそばやスクランブルエッグなどを作っています。調理時間が少しでも短くなるように、調理前に野菜を茹でて柔らかくしています。カレーなどの大おかずよりも焦げやすいので低い温度でよく混ぜながら調理しています。安全でおいしい給食を毎日作っているので、たくさん食べてください。


真剣に聞き学習した子どもたち

 調理員さんたちの思いがしっかりと伝わったようです。

 6年生のクラスでは、先生が、SDGsの行動目標を黒板に貼って、学んだことが、どの目標がつながっているかを子どもたちと確認していきました。

  言葉で伝え合う

 1月25日(月)

  3年生の国語授業では、「言葉でつたえ合う」という学習が進められています。

 学習のめあては、「くわしくつたえるためのくふうをかんがえよう」。

 子どもたちは、くわしく伝えるための「技(わざ)」を先生と一緒に考え沢山見つけることができました。

 一生懸命に学習に向かう姿、とっても素敵!

 言葉って、なかなかうまく伝わらない。伝わっていると思っていても正しく伝わっていないこともあります。そんなはずじゃなかったのに・・・と心痛めることもあります。

 また、もっと詳しくわかるように伝えたいときにうまく表現できない、ともどかしい思いをすることもあります。

 「言葉でつたえ合う」技を学習して、友だちと上手にコミュニケーションできると世界がまた広がるかもしれません。頑張れ3年生!

学習 読書の時間 「楽しい」を他の言葉で置き換えてみた子どもたち

 ・あっという間に時間が過ぎました。

 ・早く次のページを開きたいです。

 ・夢中になり止まらなくなりました

 ・本の世界に入った気分になりました。

 ・心がおどりました。動かされました。

 ・胸がおどりました。

 ・お気に入りの時間

 ・一生この時間が続けばいいと思いました。

 

 

学習後に、校長あて、次のようなお手紙が届きました。

校長先生へ

 くわしくつたえることや言葉づかいに気をつけて書きました。

 校長先生、食べ物について書いたので、ぜひ読んでみてください。

                         3年生より

 

全員上手に表現できていて本当に素晴らしい内容です。いくつか紹介します。

 ぶどうの果じゅう

 私は、ふるさとのうぜいでフルーツをとっています。

 二か月に一箱段ボールで届きます。そのぶどうが、とでもおいしいです。

 かむと果じゅうが口いっぱいに広がるところがすきです。たねがないので食べやすいです。食べたときは、すぐ手がぶどうのほうへいってしまうのですぐなくなってしまいます。

 

 コロナの中のうどん屋

 二の切プールの近くに、うどん屋があります。

 ぼくは、そこのかけうどんが大すきです。ねぎのからみと、だしのしょっぱさがあわさってとてもおいしくなっています。コシのあるめんと、あげたまをかけて食べるのは寒い冬にさいてきです。

 今は、コロナがはやっているので食べられなくてざんねんです。

 

 きらわれているピーマン

 私は、ほとんどの人からきらわれているピーマンが大すきです。かむと苦いしるが出てきますが、私はそのしるがすきになりました。

 私は、給食に出てくるピーマンのサラダが気に入っています。

 ピーマンが苦手な人は、自分が食べやすいやり方でぜひピーマンを食べてほしいです。

 

 おすしとぼく

 家の近所にすごくおいしいお寿司屋さんがあります。

 ぼくは、いつもサーモンとエンガワを食べます。

 サーモンはぷりぷりの食感がくせになって、エンガワは、シソの葉とのあいしょうがばつぐんで、二つともすごくおいしいです。

 自分の中では、ライバルみたいにおいしいです。

 

 母が作ったトマトソースのパスタ

 私の家ではたまに母が2時間にこむトマトソースがあります。私は、そのトマトソースが大すきです。でも特に合うのがパスタです。なぜなら、めんを食べるとトマトソースとからみトマト味を感じられるし、母のあいじょうが感じられるのでとてもおいしく感じられます。

 トマトソースのパスタの日は、まちきれないぐらいわくわくします。

 3年生作 コロナ川柳

 赤ランプ 手あらいうがいで 青ランプ

 みつをさけ 一人一人が 気をつける

 みつをさけ コロナに負けるな マスクしよう

 がんばろう じしゅく生活 みなおそう

 赤ランプ 青にかえるの ぼくたちだ

 おさまらぬ コロナたいさく がんばろう

 クラスター おこさぬように 気をつけて

 手洗いうがい いつか来るよ 平和な日々

 

 

  ♪一つの明かりで

1月21日(木)

 三学期、最初の音楽朝会をしました。
今回鑑賞する(心で歌う)曲は、「一つの明かりで」。
作曲者は、本校の第2校歌として「地球星歌」を歌うことを快諾してくださったミマスさん。
ミマスさんの曲には、本校の教育で大切にしているものが沢山たくさん詰まっています。

            一つの明かりで

 

一つの明かりで 照らせるものは 小さな部屋と 心細い道
だけどみんなの 心の希望が 光りつづければ 明日は変わる

心の明かりで 未来を照らそう どんな深い暗闇にも 負けないように

 

家族や友達が いっしょにいれば 笑いあえる日も いつかくるだろう
 つないだ手と手の このぬくもりを  たくさんあつめて 伝えてゆこう

みんなの心で 未来を照らそう やがてくる明日が かがやくように

 この「一つの明かりで」が完成するまでの感動秘話を音楽の友社から引用し紹介します。

1.東日本大震災のこと

 これからお話しするふたつの合唱曲、《一つの明かりで》と《いつかこの海をこえて》は、東日本大震災の直後に東北地方の小中学生の皆さんと一緒に作りあげたものです。この2曲も多くの学校や合唱団で歌っていただいています。曲についてのお問合せも時々いただくので、制作の経緯などを書いてみたいと思います。

 東日本大震災の起こった2011年3月11日。この日付は、日本の歴史において永遠に忘れられないものです。
  はかりしれない大きな被害が出ました。おおぜいの方が亡くなりました。僕にとっても生涯忘れることのない悲しい日です。

 震災から数ヶ月たった5月のある日、僕は一通のメールを受け取ります。差出人は小学校の先生。山形市立蔵王第三小学校とあります。全校児童たった9名の小さな学校とのこと。そこで5年生と6年生の担任をされている先生からのお便りでした。
  蔵王といえば樹氷や温泉が有名なところだな……。何のメールだろう? 僕は軽い気持ちで読みはじめました。

 そのメールの内容は次のようなものです。
  山あいにある全校児童9名の蔵王第三小学校。そして同じ敷地にある全校生徒12名の蔵王第二中学校。あわせて21名のお子さんたちが、震災で被災された方々のために支援活動をつづけているというのです。

 彼ら21人は、連日報道される被害の大きさに心を痛め、すぐに行動を起こします。自分たちで考えて、意見を出し合い、自分たちにできる様々なことを始めたのです。
  そのなかに、「避難所を訪れて歌を贈る」という活動がありました。彼らの住む山形市にも、被災した方々がおおぜいやってきていたのです。大きな体育館が避難所となり、先の見えない避難生活が続いていました。
  避難所で生活している方々のなかには、大切なご家族を亡くされた方や、津波で家を流された方、これからの生活のめどが全く立たない方もいます。生きる希望や、元気を取り戻すためのお手伝いが少しでもできないだろうか……。そんな想いからの活動だったそうです。

 そのさいに彼らが歌った曲のひとつが《地球星歌》でした。想いのあまり最後まで声を震わせて歌った21人に対して、500人の方々が、温かい拍手と涙でこたえてくれたそうです。
  僕はまるでその場に居合わせるかのように、緊張しながらメールを読みました。そして、こんな素晴らしい小中学生がいるということに、驚きと感動を覚えたのです。

 

2012年3月13日に訪れた山形市立蔵王第三小学校・蔵王第二中学校の校舎。
ここで21名の児童・生徒さんたちと対面を果たしました。

2.蔵王からの手紙

 先生からのメールには続きがありました。
  「子どもたちから、ぜひミマスさんと一緒に曲を作って被災された方々のために歌いたいという声があがりました……」。

 ひじょうに丁重な、遠慮がちな文面でしたが、僕の気持ちはそれを読んだ瞬間に決まっていました。
  「問題は、どうやって作るかだと思います――」。すぐに返信を送りました。

 6年生と5年生が書いた詩があるというので、さっそく送ってもらいました。6年生が2名、5年生が3名。これで全員ぶんです。担任の髙橋先生の詩もありました。みんな異口同音に、地震にあった時の恐怖、その後続いた停電の心細さをつづっています。でも同時に、そんな中でも人々が連携することの大切さ、そうすることでみんなで困難を乗り越えてゆこうという意志も伝わってきます。
  僕はみんなの言葉を拾い、想いをまとめて詞と曲を作りました。そのとき心がけたのは、みんながすぐに覚えて歌えるように、できるだけシンプルな歌にすることです。そうして完成したのが《一つの明かりで》。歌のタイトルは、後述する6年生の女の子の詩の題名をそのまま使わせていただいたものです。

 歌詞と楽譜をお送りした直後から、彼ら21人の小中学生たちはいろいろな機会で歌ってくれました。なかでも、その年の11月に山形市民合同音楽祭で演奏したさいの反響は非常に大きかったそうです。校外の方からも「この歌を大切に育て全国に発信してはどうか」という声が寄せられたとのことです。 

 《一つの明かりで》はその後、合唱曲として広く歌われるようになります。そこには、彼らの想いを大切にしながら編曲をしてくださった富澤裕先生や、その楽譜を世に出すという決断をした音楽之友社の岸田雅子さん、また、彼らの合唱の音源を被災地のラジオで放送したエフエム岩手の皆さま、何よりも学校の先生や保護者など多くの方々の理解と応援があります。

 その一連のできごとを、僕は奇跡を見るような気持ちで見守っていました。21人の彼らの想いと行動が、さまざまな大人たちや社会の共感を呼び、共鳴を起こし、どんどん大きくなって伝わっていく。小さな一歩が世の中を変える……。僕はほんとうに、彼らから大切なことを教わりました。

 
深い雪と湯けむりに包まれた蔵王の温泉街。
この歌はこんな場所で生まれました。

 

 

 

  冬野菜がすくすく育っています

1月20日(水)

キャベツ

理科の教材で使うため担当の先生が育てています。

白菜

        〃

2年生の学級園には大根が・・・。 ミニ大根をポリ袋で育てているのは1年生。

袋の中をのぞくと、

美味しそうな大根が育っているのがわかります。

カラスに狙われるのでネットをかけています。

 

  阪神淡路大震災から26年

  1月15日(金)

  平成6年(1995年)午前5時46分、地鳴りとともに突き上げられ、まるでジェットコースターに乗っているような激しい揺れに襲われました。幼いわが子に覆いかぶさり揺れがおさまるまで待つ時間はとても長くとても怖かったです。揺れがおさまった後の我が家は当然悲惨な状態でした。時が過ぎると記憶は曖昧になりがちですが、当時の出来事は忘れることはできません。

 さて、本校は今、防災週間を迎えています。例年行っている防災学習、今年も関西地震研究協議会の方をお迎えし全校朝会(TV朝会)で同協議会所属の京都大学の先生から地震について講話をしていただきました。その後、6年生を対象に、実際に地震計をつくり、地震の仕組み等について授業をしていただきました。

 ※コロナ禍のため、タブレットを活用しリモート授業で実施。

 ビデオ視聴

ビデオ メッセージ

阪神淡路大震災が起こりました。
地震では、たてものが壊れたり、多くの命が犠牲になったりしました。
まちは無残な姿に変わってしまいました。
地震は防ぐことができないものです。
だから一人ひとりが地震のこわさを正しく知り
もし起きてしまったときに、どのように行動するのか考えておかなければいけません。
新田小学校のみなさんも このビデオで地震のこわさを正しく知り、もし起きたときにどうしたら良いかを考えてください。

 

 ゲストティーチャーから2つ

①避難訓練でしっかり避難の仕方を身に付けよう。そして、日頃からいざという時に動けるようになっておきましょう。

②身の回りを整理整頓し、きちんと片づけるようにしましょう。

最後に、新田小学校の中にある未来の扉の奥には関西地震研究協議会の「地震計」が置かれています。

私たちの未来のため知恵を出しあい、頑張っていきましょう。

 6年生

リモートによる

防災学習

   
   
 先生の説明を聞いた後さっそく地震計づくりに挑戦!  グループで相談、協力しながら取り組んでいます。
PCと手作りの地震計をつなぎ上から重りを落とします。  その時の揺れと衝撃をPCで数値化し測定します。
結果をプリントに記録します。

落下物の揺れを「震度」

衝撃を「マグニチュード」で表すことを学びました。

各班の測定結果は異なりましたが、これが地震が発生した場所の条件の違いになるんだということがわかりました。

疑問点、分からない点を質問する児童  
実験の結果を先生と一緒にまとめました。 子どもたちから結果を聞き取り表に記していく先生
最後に学習プリントにまとめをしていきました。
 
 

 来週は、地震を想定した避難訓練が始まります。コロナのため学年ごとに行います。

 

「備えよ常に」

すでに防災グッズ等を準備されているかたも多いと思います。

まだの方、災害はいつ起こるかわかりません。いざという時に行動できるよういそぎましょう。

 

◇本日二つ目のゲストティチャーによるリモート授業です。

4年生 保健体育の時間に「ハッピーな人生をおくるために知っておいてほしいこと」について学びました。

 

 助産師のゲストティーチャーをお迎えし4年生が「ヒトはどうやって大人になるの??」について学習しました。

*zoomを活用したリモート授業

   
   

 

 校種間連携でSDGs学習会

1月13日(水)

 12月に実施しました本校5年生児童と関西学院千里国際高等部の生徒間で行ったSDGs学習会の様子が千里国際高等部HPで紹介されています。

 以下アドレスからご覧いただくことができます。

 https://www.kwansei.ac.jp/sis/news/detail/99

 

  新年おめでとうございます

 1月4日(月)

 皆様、明けましておめでとうございます。

 新型コロナウイルスの感染状況が深刻な中で新学期を迎えます。

 全員の子どもたちが、元気に登校してくれることを願って、3学期の準備に当たっています。

 3学期は、ESD(SDGs)の学びのまとめの学期、ESD博物館を開催する予定です。

 

 

 

1.東日本大震災のこと

 これからお話しするふたつの合唱曲、《一つの明かりで》と《いつかこの海をこえて》は、東日本大震災の直後に東北地方の小中学生の皆さんと一緒に作りあげたものです。この2曲も多くの学校や合唱団で歌っていただいています。曲についてのお問合せも時々いただくので、制作の経緯などを書いてみたいと思います。

 東日本大震災の起こった2011年3月11日。この日付は、日本の歴史において永遠に忘れられないものです。
  はかりしれない大きな被害が出ました。おおぜいの方が亡くなりました。僕にとっても生涯忘れることのない悲しい日です。

 震災から数ヶ月たった5月のある日、僕は一通のメールを受け取ります。差出人は小学校の先生。山形市立蔵王第三小学校とあります。全校児童たった9名の小さな学校とのこと。そこで5年生と6年生の担任をされている、髙橋夏奈先生からのお便りでした。
  蔵王といえば樹氷や温泉が有名なところだな……。何のメールだろう? 僕は軽い気持ちで読みはじめました。

 そのメールの内容は次のようなものです。
  山あいにある全校児童9名の蔵王第三小学校。そして同じ敷地にある全校生徒12名の蔵王第二中学校。あわせて21名のお子さんたちが、震災で被災された方々のために支援活動をつづけているというのです。

 彼ら21人は、連日報道される被害の大きさに心を痛め、すぐに行動を起こします。自分たちで考えて、意見を出し合い、自分たちにできる様々なことを始めたのです。
  そのなかに、「避難所を訪れて歌を贈る」という活動がありました。彼らの住む山形市にも、被災した方々がおおぜいやってきていたのです。大きな体育館が避難所となり、先の見えない避難生活が続いていました。
  避難所で生活している方々のなかには、大切なご家族を亡くされた方や、津波で家を流された方、これからの生活のめどが全く立たない方もいます。生きる希望や、元気を取り戻すためのお手伝いが少しでもできないだろうか……。そんな想いからの活動だったそうです。

 そのさいに彼らが歌った曲のひとつが《地球星歌》でした。想いのあまり最後まで声を震わせて歌った21人に対して、500人の方々が、温かい拍手と涙でこたえてくれたそうです。
  僕はまるでその場に居合わせるかのように、緊張しながらメールを読みました。そして、こんな素晴らしい小中学生がいるということに、驚きと感動を覚えたのです。

 

2012年3月13日に訪れた山形市立蔵王第三小学校・蔵王第二中学校の校舎。
ここで21名の児童・生徒さんたちと対面を果たしました。

2.蔵王からの手紙

 先生からのメールには続きがありました。
  「子どもたちから、ぜひミマスさんと一緒に曲を作って被災された方々のために歌いたいという声があがりました……」。

 ひじょうに丁重な、遠慮がちな文面でしたが、僕の気持ちはそれを読んだ瞬間に決まっていました。
  「問題は、どうやって作るかだと思います――」。すぐに返信を送りました。

 6年生と5年生が書いた詩があるというので、さっそく送ってもらいました。6年生が2名、5年生が3名。これで全員ぶんです。担任の髙橋先生の詩もありました。みんな異口同音に、地震にあった時の恐怖、その後続いた停電の心細さをつづっています。でも同時に、そんな中でも人々が連携することの大切さ、そうすることでみんなで困難を乗り越えてゆこうという意志も伝わってきます。
  僕はみんなの言葉を拾い、想いをまとめて詞と曲を作りました。そのとき心がけたのは、みんながすぐに覚えて歌えるように、できるだけシンプルな歌にすることです。そうして完成したのが《一つの明かりで》。歌のタイトルは、後述する6年生の女の子の詩の題名をそのまま使わせていただいたものです。

 歌詞と楽譜をお送りした直後から、彼ら21人の小中学生たちはいろいろな機会で歌ってくれました。なかでも、その年の11月に山形市民合同音楽祭で演奏したさいの反響は非常に大きかったそうです。校外の方からも「この歌を大切に育て全国に発信してはどうか」という声が寄せられたとのことです。 

 《一つの明かりで》はその後、合唱曲として広く歌われるようになります。そこには、彼らの想いを大切にしながら編曲をしてくださった富澤裕先生や、その楽譜を世に出すという決断をした音楽之友社の岸田雅子さん、また、彼らの合唱の音源を被災地のラジオで放送したエフエム岩手の皆さま、何よりも学校の先生や保護者など多くの方々の理解と応援があります。

 その一連のできごとを、僕は奇跡を見るような気持ちで見守っていました。21人の彼らの想いと行動が、さまざまな大人たちや社会の共感を呼び、共鳴を起こし、どんどん大きくなって伝わっていく。小さな一歩が世の中を変える……。僕はほんとうに、彼らから大切なことを教わりました。

 

 

 

 
深い雪と湯けむりに包まれた蔵王の温泉街。
この歌はこんな場所で生まれました。