前回でお話していた、総務4人が夏休み中に寄り集まってまとめた「体育大会に向けて」を紹介します。

 

体育大会に向けて約2ヶ月の長い取り組みが始まります。

全体開催が4年ぶりとなります。コロナ以前の11中の体育大会を経験されている先生が少ない現状です。体育大会は全学年で作り出す行事であり、全体開催が4年ぶりとなります。

難しいミッションだからこそ、生徒・教師が協力して前向きに『新しい11中の新しい体育大会』を作り出す年にしたいと総務4名は強く考えています。

 

本来であれば、体育大会のゴールイメージを全職員で考え共有し、そのゴールまでの道筋を辿るべきだと思いますが、日々の業務に追われ、そのような機会を作り出せませんでした。申し訳ありません。

 

クラス・学年がこれまで進んできた様子が色濃く写し出せれる行事は体育大会です。

ベテラン・若手問わず、充実した取り組み・当日になるよう、夏休み中、総務で体育大会のゴールイメージ・「身に付けさせたいカ・こと」を共有し、それらを達成するための仕掛け・指導ポイントをまとめました。

 

50回目となる節目の体育大会が、生徒・教師・保護者にとって良い行事となるよう、ご理解とご協力をお願い致します。

 

1体育大会ゴールイメージ

①50回目が節目であり、この先、軸となる新しいスタートとなる体育大会(教師・生徒に学びがある)

②生徒主体運営の体育大会(教師の見通しをもった指導・計画から、当日は生徒が自ら動く)

③他学年の繋がりを感じる体育大会(係・応援・ダンス)

④取り組み中から、学校全体で一体感を感じる体育大会

 

2体育大会を通して、「身に付けさせたいカ・こと」

①他者と繋がる力

②他者の良さ・頑張りを認める力

③自主性・計画性

④集団の秩序や規律を守って活動する力

⑤リーダーシップ・フォロワーシップの大切さを理解・体験する

⑥自分の役割や係活動など、責任をもってやり遂げる力

 

3体育大会で「身に付けさせたい力・こと」について

≪体育大会成功に向けて≫  具体的な取り組みポイント  

体育大会は、クラスづくりにおいて、互いの関係を深めたり、協力しあったりすることでクラスの絆を深め、その後のクラス・学年運営にとても大きな影響を果たします。

担任だけでなく全職員が、生徒を育てる視点を持ち、体育大会で「身に付けさせたい力・こと」を意識しながら計画的な指導が必要だと考えます。

行事は「特別なイベント」ではなく、日々の生活・班活動や各授業で指導している「協力」・「責任」・「他者を尊重する心」をより深め繋いでいく要素ととらえます。行事が終わったらおしまいにならないように、その後の日常生活でも活かせるような指導を行うことが重要です。

 

○クラス全体で、運動やダンスが苦手な生徒に気遣いをする雰囲気をつくる。

 

○一人一人に役割を与え、具体的に協力させるのか明確にする。

※「全力でがんばる」という抽象的な表現ではなく、「毎日○○を続ける」「この時にこんな声かけをする」など、具体的な表現を大切にします。

 

○団長・ダンス委員・体育委員ばかりに負担が掛からない配慮が必要です。リーダーを支えるフォロワーの役割や大切さを考えさせたり、日常生活を充実させるチャイム着席・清掃・朝読書・挨拶などは議員・班長が中心になるよう声をかけていきましょう。

 

○生徒が自主的に考え行動できるしかけつくりをしましょう。

競技・生徒席応援・ダンス・応援旗・グッズなど多くの仕事があります。各パートのリーダーを決めたり、リーダーを中心に計画・作戦・クラスの意見集約など、それぞれのパートが自主的に行動できるようしかけていきましょう。

 

○リーダー育成のため、具体的な動きや伝え方を教え、自信を付けさせる場面と問題をどう解決するか鍛える場面を区別して育てる意識を持ちましょう。

 

○一歩踏み出した生徒(リーダー)の姿をとらえ、終礼などでその価値を認め誉めます。

すると、同じ様に積極的に活動する仲間が現れます。その姿を価値づけることで、動きや意識に変化が生まれる生徒が増えてきます。

 

○目立たないがひたむきに努力している姿や、苦手なことに必死に取り組んでいる姿をとらえ、その価値を認め誉めます。一人一人に自信をもたせ、目立たない仲間を見る・大切にする価値観を育てましょう。

 

○運動・ダンスが苦手な生徒や活動に消極的な生徒に寄り添い、気持ちを受け止め、常に励まし、声かけをしましょう。

 

○これまで努力したことに自信を持って当日の競技・ダンスを楽しめるようにしましょう。

 

○結果は水物です。結果に対して喜んだり悔しがったりするのは当然です。だからこそ、結果に左右されない価値観を取り組み中から意識させましょう。

 

○体育大会終了後、体育大会の目標などから、やり切った成果を明確にします。当日だけでなく、取り組みの様子から振り返らせ、今後の日常生活でも生かせるようにしましょう。

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応援①~④について

各クラス、クラス裁量で「応援旗制作」「応援グッズ制作」「生徒席応援の立案・練習」「ダンス創作・練習」に取り組む。

 

ダンス練習①~③

体育館・グラウンドの割り当てで、内容はクラス裁量で実施。リハーサルは体育科が主導