コロナ禍で修学旅行が延期になったので、秋に予定していた3年生の学年体育大会を7月13日の午前中に開催しました。行事の隙間を縫って、雨で一度延期になり、何とかこぎつけました。熱中症が危惧されましたが、日頃の行いのおかげか振り返ればこの日しかなかったというほどの曇りがちの晴天でした。

クラス旗が飾られ、リレー系の種目が続き、クラスの応援合戦があり、生徒たちは楽しそうに笑顔が溢れていました。

他学年からのサポートはあったものの、学年行事なので基本的には準備や運営は学年の先生方で行われ、前日準備も個人懇談が終わってから暗くなっても続いていました。当日の朝も早くから先生方だけで準備が進んでいました。学期末のこの時期です。疲労はピークであろうに先生方の思いには本当に頭が下がりました。

体育大会といえば学校を挙げて、全職員と各委員の生徒たちがそれぞれ役割を分担し、準備・運営・後片付けをし、またそれ以外の生徒がクラス旗・応援を作り上げ当日を迎える。そうする中で職員はその学校のやり方を学び引継ぎ、生徒は上級生の応援や運営や振る舞いを学び、来年に思いを馳せ、一体感や伝統のようなものが出来上がっていく。体育大会とは、地域の「祭り」のような、そんな行事なのだと改めて痛感しました。

1,100名近い生徒数の本校が「密」を回避した苦肉の策の学年行事でした。私にとってはコロナによって失われたものの大きさを実感した行事となりました。来年こそは学校を挙げての体育大会にしたいものです。