12月に1年生は文学教材『おとうとねずみチロ』(もりやまみやこ)を読み合うことを通して、物語の場面に応じた人物の心情を、文章中の言葉をもとに想像する学習をしました。

 学習の最後の段階では、【想像したチロの気持ちが伝わるように「音読ラジオ」をつくろう!】をテーマに、GarageBand(Apple)を活用した取り組みをしました。

「音読ラジオ」とは音読した児童の音声に効果音を挿入した音源のことを指します。

 まずグループごとに音読する場面を選び、自分が音読する担当箇所を決めます。練習をした後、静かな場所に移動しタブレット端末に向かって音読をします。1年生は夏季休業の前にMicrosoftTeamsによる音読提出もしていたので、音読の収録には慣れています。

 この画像は次の段階の様子です。グループで録音した音読の音声に、GarageBandを活用して効果音を挿入している様子です。

 「チロはよろこんでいるから、、、はじめはギターの音を入れてみよう!」

 「音読が聞こえている時は、、、タンバリンの音を小さくしてみよう。」

 場面の様子や人物の心情に合った効果音は何かを考えながら、挿入や調整をしていました。

 

 こちらの画像はGrageBandで作成した「音読ラジオ」をタブレット内にダウンロードしてから、SKYMENUCloud「ていしゅつばこ」にアップロードしている様子です。

 1学期はタブレットの操作説明をする時間が長かったのですが、だんだんと教員の簡単な指示でタブレットを操作できるようになってきました。年間を通した1年生の操作スキルの向上には毎年のように驚かされます。

 

 最後に1人ひとりが作成した「音読ラジオ」を聞き合いました。自分でラジオをつくることができた充実感からか、教室が歓声で包まれました。画像は、担任と一緒に友だちの「音読ラジオ」を聞いた感想を交流している様子です。登場人物の心情や様子が表されていると感じる点を中心に、交流することができました。

「音読ラジオ」をつくり聞き合う活動を通して、1年生の発達段階に応じた言語能力や情報活用能力を育む事例になればと考え実践しました。

1人1台端末があるからこそ実現できる新しい学習活動や、児童のクリエイティブな能力を引き出せる学習を今後も創出していきたいと考えています。

 

 ★本校1年生が作成した「音読ラジオ」作品

 ※音源は3月24日までの限定公開です。