夏休みを前に 知を容易に得ることができたとしても・・・

夏トマト 2年生が生活科の学習で育てているトマトが、赤く実り始めました(左写真)。子どもたちは水やりをしながら、「まだかな」「少し赤くなってきた」と、その成長を楽しみに見守っています。トマトは、一度水をあげたり肥料を与えたりしたからといって、すぐに大きく育つものではありません。毎日の世話を積み重ねることで、少しずつ花が咲き、実を付けていきます。子どもの成長も同じではないでしょうか。大人が願うことや伝えたいことも、一度話しただけですぐに伝わるとは限りません。しかし、繰り返し声をかけ、見守り続けることで、子どもたちの心の中に少しずつ根を張っていくものだと思います。

 先日の「人権教育推進協議会座談会」でも、そんなことを改めて感じました。何か「これが解決策だ!」という処方箋が出たわけではありません。しかし、それぞれの家庭が持つ「スマホ観」の違いが見えてくるとともに、どのご家庭もお子さんの成長を願いながら日々悩み、工夫されていることを改めて感じる機会となりました。お子さんにスマホを持たせる際、「我が子がLINEで誰かの悪口を書き込むかもしれない」と想像される保護者の方は、ほとんどいないと思います。多くの方が、必要な情報を得たり、友達とつながったり、新しいことに挑戦したりするための便利な道具として手渡されていることでしょう。しかし現実には、SNSの使い方が分からないことでトラブルやいじめの問題へと発展してしまうこともあります。

 まもなく夏休みです。普段よりお子さんと過ごす時間が少し増えるこの機会に、スマホを持たせる際の保護者としての願いや思いを、ぜひお子さんに伝えていただければと思います。「人を傷つける使い方はしてほしくない」「時間を大切にしてほしい」「困ったことがあれば相談してほしい」など、それぞれのご家庭に大切にされている思いがあるはずです。その言葉は、すぐに子どもの心に届かないかもしれません。しかし、繰り返し伝えられた親の願いは、子どもの心の中に少しずつ積み重なっていくはずです。

 学校のタブレット端末も今年度、新しいものに更新されます。便利な道具だからこそ、正しく使う力を身に付けることが大切です。学校でも使い方について丁寧に指導していきますが、子どもたちを育てるのは学校だけではありません。ご家庭と学校が同じ方向を向きながら、子どもたちの健やかな成長を支えていければと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。