構成 グループ学習 国語研修
一人で考える(写真1)

ループで考える(写真2) 

研修講師小川先生(写真3) 

 五月雨降る先週5月1日(水)午後、職員は多目的室にフル集合です。授業研究部主催で教育委員会教育アドバイザーの小川先生をお迎えし校内研修(国語)を実施しました(下写真)。今年度の授業研究テーマは、「『書くこと』で自分の思いや考えを表現する力を育てる授業づくり」です。

校内研修(国語) 国語授業研修 実は、小川先生には昨年度も『物語文』の指導方法、教材分析のポイントについて学ばさせていただいた。今年度は一歩先へ進む。子どもたちが自分の考えを表現するには、論理的に話したり書いたりする力が必要であるのはいうまでもない。ゆえに説明文の教材を通して「書くこと」を今年は研究していく。説明文の読み取りを進めていくポイントはいくつかあった。三段構成や表現技法、要旨や意図等である。では、論より証拠、「三段構成をとらえる」をやってみよう。1年生説明文教材「くらしをまもる車」、3年生「ありの行列」、5年生「動物の体と気候」の説明文を読んだ。序論・本論・結論の三段構成をまずは一人で考えてみる(写真1)。それからグループで一つの答えを見つけていくために議論する(写真2)。あるグループ:「具体的な答えが3つあるここは本論」じゃないか。「問いに対する答えがあり、作者の意図が書かれているのでここは結論」だろう。さすが先生方である。テンポよく意見がまとめられていく。接続語や言葉に着目し、より深く説明文を読み込んでいく。この連続した過程が非常に大切なのである。小川先生「導き手である教員が説明文の苦手意識をなくし作品内容にほれ込むことが必要であり、そのためには文を構造化して読めることが重要である(写真3)」を実践した。論より実践!である。

 校長 説明文の指導をどう進めればよいのか悩む場面があります。研修では先生方がお互いに教材文を読み込んで授業の展開を具体的にイメージすることができました。研修後の先生方の意見には、「何よりも教材研究が楽しく感じた」「今後も学年会などで先生方同士で教材を読み深め、作品内容にほれ込めるようにしていきたい」「授業を組み立てるときに『自分がさせられたくないことはさせない』」と得るものが多かったようです。今後も小川先生に教えていただきながら先生方と力を合わせて研究していきたいと思います。

ほれ込んだ 研修時間は 五月晴れ