であいとつながりをもとめて

 

自分なりの勇気ある一歩

   ~1学期をふり返り、次へ~

創立70周年を迎え、「伝統をうけつぎ、未来をつくる」というテーマでスタートした今年度も、気がつくとあっという間に時間が過ぎ、明日1学期を終えます。みなさんは、この1学期をどのように総括するのでしょうか。この間、三者懇談会では、一人ひとり1学期の生活面、学習面をふり返りながら、頑張って達成できたこと、まだまだ課題がみられたこと等を整理できたことと思います。保護者の皆様にはお忙しい中、時間を調整していただきありがとうございました。そこで話し合われた内容をうけ、子どもの課題面だけに目がいくのではなく、頑張れたこと等についてもしっかり評価してあげてほしいと思います。1学期を終えるにあたって、生徒会スローガンの「心を一つに~さぁ行こう‼仲間がいるから勇気ある一歩を~」の達成度を自分なりにふり返り、「次の一歩」へとつなげていってほしいと思います。

1年生は、今年度2クラスとなり、これまでの3クラスから1学級減という状況で集団のパワーが落ちないかと少し心配してのスタートでしたが、創立70周年記念式典を迎えてみると、それが杞憂だったと実感しました。入学してから2週間後の記念式典なので、校歌斉唱は難しいかなと思っていたのに、当日は歌詞も見ることなく素晴らしい歌声を聞かせてくれました。来賓の淺利市長からも、あいさつの中で「お褒めのことば」をいただくほどでした。そんなスタートを切った73期生は、一つひとつの取り組みが、すべて中学生として初めてのことばかりで戸惑うことも多かったと思いますが、しっかり頑張る姿を見せてくれていました。中学になり、「友だちとは何か、仲間とは何か」を考える機会も多く、授業や様々な取り組みで班活動を意識してすすめてきました。そんな中で、「あきらめない勇気~仲間の頑張りを認めあおう‼」というスローガンを掲げての校外学習も、出発時からカレー作りまで仲間と協力して取り組み、しっかりやりきることができました。中学生活にも少し慣れてきた今、「仲間の意味」を深く捉えられる73期生になってください。

2年生は、年間六中生活で実感してきたことをふまえ、「自分とは何か。どこへ向かうべきか。」等、いろいろ考え、悩む時期だと思います。そしてまた「話しやすくて、一緒にいて楽しい。でも尊敬する。」と言われるような先輩になりたい等の思いも強くなる中でのスタートとなりました。1学期には大きな行事であるマキノ高原での宿泊学習の取り組みがありました。「認めあおう!思いやりを」というスローガンのもと、「今やるべきこと、そして次の行動はどうするのか」等については、先生に頼ることなく自分たちで考え取り組むことを目標に実施されました。目標達成にむけ、72期生の頑張る姿が多くみられました。しかしまだまだ「自分の頑張り」をどこで創っていけばいいかで悩む人も多くいるように感じられます。2学期には、職場体験学習もあります。「自分の意外な一面」に気づいてほしいと思っています。

3年生は、最高学年となり「部活を頑張り、後輩に伝統を引き継ぎたい。」「進路をめざして、しっかり勉強をしていきたい。」等の思いが交錯する中でのスタートでした。そして中学校生活最大の行事ともいえる修学旅行は、修学旅行委員を中心にクラスがまとまり、「仲間との出会い直し」を様々な場面で実感でき、楽しいものになったと思います。修学旅行であげた5か条「①個性を受け入れ互いを認め合おう ②仲間との輪を広げ、団結力を深めよう ③思いやりの心を持とう ④ありのままの自分をオープンに! ⑤みんなで青春しよう!」は、まさに進路を控え、71期生の集団のあり方を考えていくための大きな指標となるものです。そんな進路を考えるために、箕面自由学園の田中校長先生の「やる限りは、ON、OFFを意識して、前向きな気持ち(楽しむ)でやること。」等の話をうけて、一人ひとりの決意も出てきたことと思います。この1学期間、そんな思いはどこまで実行できましたか。「自分の甘え」を乗り越えてこそ、さらに向こうへとつながっていくものだと思います。2学期には、71期生にとって最後の体育大会という大きな行事も控えています。後輩に伝えたい「伝統」を71期生の集団の力で見せてほしいと思います。

有意義な夏休みを…

さて、夏休みに入ります。今年の夏は、「猛暑となるのでは」という予報が立てられています。暑い夏にへこたれることなく(熱中症には注意を)、熱い気持ちで乗り越えていってください。夏休みは自分の「自由度」が増し、自分の力で生活習慣をつくっていく決意と実行力が問われます。保護者の方にとっても、子どもと向き合う時間が増え、なかなか話ができなかったことをお互いに話したり、様々な活動を共にするチャンスと考えてもらえればと思います。しかし一方で「夏」は、さまざまな誘惑や危険な罠も待っています。生活に張りがなくなる中で、ふらふらと巻き込まれてしまっては取り返しのつかない事になってしまいます。子どもには、「信頼している」けれども「心配なんだよ」とのメッセージをしっかり伝えてやってほしいと思います。そして自分を見失うことのない、きっちりした生活を送れるように話をしていただければと思います。夏休みをどのように過ごすかは、2学期以降の学校生活に大きく影響してくるものと考えています。夏休みの目標や計画をたてるにあたり、学習や様々な活動等において「これは頑張る」といったことを、ぜひお家でも話し合っていただきたいと思います。2学期の始業式には、「元気な顔」を見せてくれるものと信じています。