― 子どもの「読みたい・考えたい」を大切にする授業づくり ―

8月31日(月)、大阪教育大学附属池田小学校から三笠啓司先生を講師にお招きし、国語科の物語文を中心とした授業づくりについて校内研修を行いました。

今回の研修では、教師が「このことを教えたい」と考えて授業を進めるだけではなく、子どもが教材と出会ったときに何を感じ、何に興味をもち、何を考えたいと思っているのかを見取りながら授業をつくることの大切さについて学びました。

◆ 子どもの「こだわり」を学びにつなげる

同じ物語を読んでも、子どもによって心に残る場面や気になる言葉、登場人物への感じ方は異なります。

教師は、子どもの発言やノート、友達との対話などから、

  • 「何に興味をもっているのか」
  • 「どこを面白いと感じているのか」
  • 「何を疑問に思っているのか」
  • 「何を考えたいと思っているのか」

を丁寧に見取り、その「こだわり」を発問や学習課題につなげていくことが重要です。

一人一人の考えを教師がすべて取り上げるのではなく、友達の考えを聞き、自分の考えと比べたり、つなげたりする中で、学級全体の学びへと広げていくことも大切にします。

◆ 「読者としてどう感じた?」を大切にする

物語文の授業では、「登場人物はなぜこうしたのか」「どんな気持ちだったのか」と、教師が設定した問いに子どもが答える形になりがちです。

そこで、子ども自身を「一人の読者」として捉え、

「あなたはどう感じた?」
「この人物に共感できる?」
「もし自分だったらどうする?」

と問いかけます。

『ごんぎつね』や『海のいのち』を教材に、登場人物の気持ちを一つに決めるのではなく、子どもが感じた「共感」「疑問」「違和感」などを大切にしながら、本文に戻って考えを深めていく授業の具体例を通して学びました。

◆ 「みんなで学ぶ」学級へ

子どもたちが安心して自分の考えを話すためには、日頃から「聞く」「話す」「受け止める」という経験を積み重ねることが大切です。

「私はこう思う」「あなたはそう考えたんだね」「私は少し違うと思う」と、互いの考えを受け止めながら学ぶことで、一人一人の考えが学級の財産となり、学びがつながっていきます。

今回の研修では、授業づくりだけでなく、子ども同士がつながる学級づくりについても改めて考える機会となりました。

今後も、教師が一方的に教える授業から、子どもが自分の「考えたい」「もっと知りたい」をもち、友達と学び合いながら考えを深めていく授業を目指して、日々の実践を重ねていきます。