7月31日(金) 中京大学教養教育研究院 泰山裕教授をお招きして授業改善研修を行いました。

テーマ:「主体的な学びを支える思考スキル、思考ツールの活用」

1.思考スキルと思考ツール

思考ツールは、思考スキルを身に付け、発揮するための手段であり、ツールを使うこと自体が目的ではない。最終的には、子ども自身が「どう考えるか」を選択できることを目指す。

授業では、まず教師が「今日、子どもにどんな“考える”をしてほしいのか」を明確にすることが重要である。

★授業づくりは「目的」からの逆算

①何を学んでほしい? → ②どんな思考が必要? → ③どのツールが使える?

 


2.思考スキルを「自分で選べる」子どもへ

思考スキルとツールは、毎回使い方を変えるのではなく、同じ目的・同じ使い方で繰り返すことが大切。

例)
「比べる」→ ベン図
「理由付ける」→ クラゲチャート

最初は教師が教え、徐々に問いを減らしていく。

教師が示す → 一緒に使う → 子どもが選ぶ → 自分で考える

※19種類すべてを扱うのではなく、まずは3つ程度に絞って繰り返す


3.「学習者主体」とは

学習者主体とは、単に子どもに自由に任せることではない。

課題を捉える
 ↓
情報を集める
 ↓
整理・分析する
 ↓
まとめ・表現する
 ↓
次の課題を見つける

この「学びのサイクルを自分で回せる子ども」を育てることが重要である。

そのためには、子どもに任せる前に、「学び方」を教えることが必要になる。


4.「委ねる」ために、まず教える

学びの場面 育てたい力
情報収集       教科書のどこから、何を読み取るか
整理・分析       比べる・分ける・つなげるなどの方法
まとめ・表現       何を、どのように表現するか
学び方の選択             教科書・動画・ネット・友達などを選ぶ

教える → やってみる → 繰り返す → できる → 委ねる

特に、まずは「教科書から必要な情報を自分で取り出す力」を育てることが重要である。教科によって、教科書から取り出すべき情報や着目するポイントも異なるため、各教科の「見方・考え方」に応じた読み方を指導していく。


 

5.今後の授業改善に向けて

「今日は何をする?」から「今日はどう学ぶ?」へ

教師が示すのは、「ここまでは身に付けよう」という学習のゴール

そのゴールに向かうための
情報の集め方・考え方・まとめ方を、少しずつ子どもに委ねていく。

  • 思考スキルを絞って繰り返す
  • 教科書の読み方を教える
  • 「どう学べばいい?」と問い返す
  • 子どもが考えたり試したりする時間を確保する
  • 委ねられる範囲を少しずつ広げる

「教える」ことを減らすのではなく、
「自分で学べるようになるために教える」。

 

各学年ごとに公開授業研究会で行う授業についてもアドバイスをいただきました。

この研修で学んだことを生かして、1月の公開授業研究会に向けて職員一丸となって授業改善に取り組んでまいります。