入場 

フィフティー太鼓 

 太鼓 千の海響1

たいこ 千の海響2 見守り 顧問

三宅太鼓

 9月6日(水)に全校集会(人権集会)をおこないました。今年より文化発表会(ステージ発表部門)は紆余曲折を経て発展的解消をとげ、今までオープニングを飾っていた生徒会執行部&3年有志の「太鼓演奏」が舞台に立ち、その後校長先生から「部落差別解消法」等についてのお話をしました。 三宅太鼓2

  「和太鼓」演奏 ついに本番の日を迎えた。

 司会「今日は”人権を考えるための集会”です。2つの視点で考えてほしいことがあります。1つめは太鼓の演奏です。生徒会と有志で夏休みや朝、放課後などに一生懸命練習してくれました。2つめはその太鼓にまつわるお話を校長先生からしていただきます。」

 最初の曲は「千の海響」だ。神戸の大震災のあとに復興してきたことを祝う曲である。迫力あるリズム、うなる和太鼓。更なる復興に向かって歩む様子を表現してくれた。卒業記念品太鼓やフィフティ運動太鼓が映える。二曲目にうつった。「三宅太鼓」だ。伊豆諸島のひとつである「三宅島」の太鼓・・・。1820年頃から、みこしを先導するために打たれた太鼓だった。全身を使って打ち込む。舞台袖で見守る顧問「腰をさげて!」腰の低い姿勢から低い位置にある太鼓にたたき込む姿はまさに圧巻、聴き手の身体にひびく。演奏後万雷の拍手が待っていた。

 部落差別解消法 響く音 感じる歴史 心打つ 隣とつながり 未来につながる

 昨年の12月部落差別解消法が施行された。〈中略〉 江戸時代、幕府は身分を固定しました。部落は本来”集落”の意味ですが、特定の地域(部落)を差別するように士農工商の外におき低い身分の人をつくりだしたのです。牛馬の処理の仕事、皮革関係の仕事、犯罪人の逮捕や処刑をする仕事などに従事させました。太鼓の皮を生産する産業もそうです。小学校の教科書には”農業や皮革業などを営んでねんぐをおさめ、役人のもとで治安を守る役をはたしたり、芸能を伝えたりして、当時の社会や文化をささえました”とも書かれています。幕府にとっては必要な人たちだったのですね。・・・むかしの人が自分たちに都合のいいように身分をつくり差別をおこなった。今でも、ふだんの生活の中で人の「心」を傷つける差別が残っている。日本の重大な人権問題だ。なくさねばならん。・・・それが部落差別解消法の主旨です。部落差別解消法

 いまの時代にどの地域に住んでいたからどうのこうの言うのはもう無意味なことです。でも部落差別があった歴史を知らないと、知った時に差別をする側になるかもしれない。そういった歴史のなかで昨年部落差別解消法が施行されました。今日の太鼓の音色が歴史を知るきっかけとなり部落差別解消につながればと思います。人権の尊重とは今座っている隣の人を大切にすることから始まります。(校長先生のお話より)

打つ心 歴史を知って 今を知る