であいとつながりをもとめて

  夏を超え、レベルアップを

  ~1学期をふり返って~

 「自分をあきらめず 人とつながり行動できる力を~自分を信じ 仲間を信じて エンパワメント」という学校目標を立ててスタートした1学期も、早いもので明日(20日)で終了します。この間、12日から15日にかけては、三者懇談がもたれ、一人ひとりにとって、この1学期はどうだったのかをしっかり振り返る時間が持てたのではないでしょうか。保護者の皆様には、お忙しい中それぞれに時間調整をしていただき、懇談の場の設定へのご協力ありがとうございました。1学期の子どもたちの頑張りにはしっかり評価していただきつつ、課題についてはその克服にむけてのアドバイスをお願いしたいと思います。

さて夏休みに入ります。日常の学校生活とちがい、「自由度」が少し高くなる分、自分自身でしっかり計画を立て実行していく力が求められます。またいろいろな誘惑や危険な罠も潜んでいる季節でもあります。保護者の皆様には、「あんたのことは信じているけど心配もしているよ」との思いで、見守っていただければと思います。

 1年生は、「思いやりの心を積極的に出せる学年」との学年目標をたてて、校外学習をはじめ、さまざまな活動をすすめてきました。班活動を軸に頑張る場面が多く見られたり、コミュニケーションのあり方を考える活動も重ねてきました。しかし、中学生活が慣れてくるに従い、日常生活の中では小さなトラブルやケンカも多くみられるようになりました。一つひとつ問題を解決していく中で、人間関係をどのようにつくり、「思いやりを行動」に示していけるかがこれから問われてきます。また、7月5・6日には、「救命救急講習」が行われ、消防署の方から「心肺蘇生」と「AEDの使い方」について、丁寧な説明を受け、実戦練習をしっかりやっていました。「命の大切さ」を改めて実感する取り組みだったと思います。

 2年生は、学年一丸となって取り組んだ宿泊学習で、「協力する」ことの大切さを実感したことと思います。そして次に向かっているのは、10月に実施する職場体験学習に向けての取り組みです。6月17日には、ハローワークのジョブサポーターの方に来ていただき、「働くことの意味」「仕事の選び方」等について話をしていただきました。その前には、一人ひとりが身近な人から「仕事インタビュー」という形で、「働く中での楽しさ・やりがい・辛さ」等の話を聞きとりました。その中では「自分のやりたい仕事に夢を持ち、追いかけていくことが大切」等のアドバイスもうけ、一人ひとりがしっかり自分を見つめなおす中で、これからの進路を考えるきっかけにもなったように思います。

 3年生は、修学旅行という大きな行事を乗り越えて、「もっと自立を」をテーマに、次は進路の壁を乗り越えるべく取り組みが始まっています。7月5日には、高校の先生による出前授業がありました。当日は七つの講座に分かれ、普段の授業とはまた違った内容・雰囲気で、どの講座も楽しく、熱心に取り組んでいました。終わってからは、高校の先生から異口同音にして、「とても落ち着いた雰囲気で一生懸命頑張ってくれました。」との言葉をいただきました。また12日(火)には、「先輩の進路の話を聞く会」がもたれ、68期生4名の先輩が来てくれて、70期生のみなさんに話をしてくれました。「後悔しないようにしっかり勉強を頑張ってほしい」「たくさんの高校を見学して、自分にあったところを探してほしい。」「自分は何がしたいのかをしっかり見極めて、高校選びをしてほしい。」「今の3年生での人間関係を大切にして取り組んでほしい。高校に行った後での力になる。」等の様々なアドバイスをもらいました。今、高校生活の中で生き生きとがんばっている姿と先をしっかり見据えたまなざしから出てくる言葉は、とても説得力のあるものとなったと思います。この夏休みは、学習面においてしっかり充電する時期になります。しっかり頑張ってほしいと思います。

今年もビブリオバトルを

 昨年取り組んで好評でした「ビブリオバトル」(知的書評合戦)を今年も実施しています。先日、専門委員会(図書委員)等で、予選会が行われました。各学年4名(12名)の人が、予選会に出場し、緊張しながらもしっかり発表していました。特に1年生は、初めてのことでもあり、ビンビン緊張感が伝わってきていましたが、本当に頑張ってくれていました。発表の後、図書委員による投票が行われ、決勝進出者8名が選ばれました。決勝大会は、11月に予定しています。また、応援をよろしくお願いします。

44期生が桜の木を植樹

 六中卒業生・44期生の同窓会が6月26日にもたれ、「つながり」を大切にしてほしいとの思いから、南門の脇に桜(ソメイヨシノ)の木の植樹をしていただきました。やがて大きく育ち、六中生をあたたかく見守ってくれるものと思います。また話を聞いていくうちにわかったことの一つに、44期生が1年生の年に、生徒会スローガンがちょうど始まったということでした。(第1号「勇気の輪を広げて新しい六中づくりを!」)「荒れ」を立て直そうとすすめてきた「自治の力」は、「今」にしっかり良き伝統として引き継がれています。