9月8日 けっこう、むずい(3年図工の授業より)
けっこうむずい・・・でも。
先日の3年図工の授業です。
グループで協働作業をする学習で、新聞紙を細く丸めて堅い棒を作り、それを組み合わせて立体作品にするのです。けっこうむずそう。どのクラスも1枚の新聞紙を丸めることに苦労する子どもの姿がありました。昭和生まれの私にとっては、子どもの頃祖母と一緒にティッシュでこよりを作ったり、広告を丸めて遊んだりすることは普通のことでした。最近は新聞を取らない家庭もあるし、経験として無いのかもしれないなと思いつつ、細く堅くできるまで何度も挑戦する子どもたちをだんだん応援したくなりました。そんな気持ちもどこ吹く風?子どもたちは時間とともにできる子が少しずつ増えていきます。丸め始めるところが細くしっかり巻くこと、そしてそれを最後まで維持できるかが鍵です。床の上で両手でゆっくり手前から向こうに押しながら頑張るのですが、どうしても後半は膨らんできます。そうこうしているうちに、できるようになった子どもたちが手伝ってあげたりして、細い棒がどんどん出来上がっていきます。みんな優しいです。殆どの子どもたちが個別に取り組んでいたのですが、あるクラスでは右下写真にあるように、複数で取り組むと上手くできることを発見して挑戦していました。
新聞を丸めること。たった一つの目的ではありますが、限られた時間の中で子どもたちは、どうやったら細く丸めることができるか、一人で試行錯誤したり、みんなの力を借りて頑張ろうとしたりしています。子どもの遊び感覚の中には、より楽しく、より良くしていこうとする学びの芽がたくさん詰まっていることを改めて感じました。
登録日: 2025年9月8日 /
更新日: 2025年9月8日