8月25日始業式 エアコンは有難い。感謝!
4月から体育館にエアコンが入っています。快適です。
体育館での始業式では、外は朝から大変な暑さなのに、涼しい顔で行うことができました。そのせいではありませんが、ついつい話が長くなるのは、私の反省すべきところです。メインでお話したことは、戦後80年の記事についてです。子どもたちにニュースや映画など見たかと問うと、高学年よりは低学年の方が見ていたようです。子ども向けの映画もありましたので納得しました。
さて、戦争関連のたくさんある新聞記事の中から一つ紹介しました。記事になったご夫婦は今もご存命で、お二人とも爆心地から2㎞ほどの場所で被爆されました。その後お二人は結婚され、広島から東京へ引っ越されました。妻は差別を恐れて被爆したことを一切言わず、そうして10年が経った頃のこと。原爆の番組を見ている時、普段明るい夫が「思い出したくない!」と声を上げて泣いたのだそうです。振り返ると、被爆したときのことは一切話すことが無かったようで、同じ被爆者として夫のことは理解しているつもりだったが、これだけ傷ついていたのかと改めて思わされたようでした。
結婚して60年経った今も、そのことだけは話したくないようで、被爆したときに目にした惨状を言葉にできない心の傷として、ずっと持ち続けておられるのです。原爆を体験した方々がお亡くなりになられていく中、ようやく口に出せるようになった方もいらっしゃれば、まだその地獄の中から心が開放されないままの方もいらっしゃる。
2学期には行事がたくさんあります。普段と違う取り組みは、子どもの様々な顔を覗くことができます。先程の話を重ねると本当の意味で人が分かり合えることは少ないのかもしれないけれど、分かろうと言葉を重ねて付き合っていくことはできるのではと思っています。言葉で自分の気持ちを伝えていくことの大切さをお話したかったのですが、ちょっと難しかったかもしれません。