親子理科連続講座「大気圧博士になろう」3

 7月13日(土)豊中市教育センターにおいて親子理科連続講座

 「大気圧博士になろう」の3回目が行われました。

 

 

講師は、元高等学校物理科教員

  江角 陸(えすみ たかし)先生です。

 

 第3回目のテーマは「水蒸気を使った真空実験を楽しもう」です。

 

 

初めに、空き缶つぶしを行いました。空き缶の中に水を少し入れ、

熱します。ゆげができきたら、缶の口を下にして水につけます。

一瞬で缶はぺちゃんこにつぶれてしまいました。

 

なぜ、缶はつぶれてしまったのか。

 水を入れずに熱しても缶は同じようにはつぶれません。水を熱して気体

(水蒸気)にすることで元々缶の中にあった空気が追い出され、

中は水蒸気だけになります。それが水で冷やされることで、

水蒸気は一瞬に元の水(液体)にもどります。

水蒸気の体積は、元の水(液体)の約1000倍あります。

それが冷やされて、体積が1000分の1になってしまうため、

缶の中が真空になり、周りの大気に押しつぶされるということです。

 

この後、同じ水蒸気の性質を利用した実験を行いました。

 水を少し入れ、熱したフラスコの上にゆで卵をおくと?

 狭かった入口を通って、卵はフラスコの中に落ちてしまいました。

 

同じく水を少し入れ、熱したフラスコを逆さまにして、

水につけると?

フラスコの中に勢いよく水が入ってきて、噴水ができました。

 

次は、鳴っているブザーを入れた容器(音はよく聞こえます)から

真空ポンプで空気をぬいていきました。

そうすると、音が小さくなりました。

音は空気中をふるわせて伝わる振動なので、空気が無くなってくると

伝わりにくくなるなるため音が小さくなったのです。

完全な真空中では、音は聞こえないそうです。

 

 最後は、真空ポンプで筒の中の空気を抜いていく真空砲の実験をしました。

参加者の子どもたちは、一生懸命ポンプを引き、球を打ち出して、

歓声を上げていました。

 

3回の講座を通して、たくさんの実験を体験し、大気圧のことが勉強できました。

最後には親子理科講座の修了証が手渡されました。