熊野田の人と作品


  三島由紀夫の『愛の渇き』
 昭和25年(1950年)発刊の三島由紀夫の『愛の渇き』という作品の舞台になっているのが旭丘(熊野田村)です。この中で熊野田村は「米殿村」として登場しています。

  文人・石丸悟平(1886~1969年)
 熊野田村に生まれ、早大で学んだ後、京都、大阪の女学校や中学校で7年間教壇に立ちました。文壇デビュー作の長編小説『船場のぼんち』は、近代文学で初めて大阪弁を取り入れたことで有名になりました。その後、『人間親鸞』などを朝日新聞に連載。大正13年には個人雑誌『人生創造』を創刊。多くの青年の心を捉えました。特に師範学校では、石丸氏の著書は必読の書となっていたようです。

石丸像