新たな仲間を迎え令和7年度(2025年度)がスタートしました

<令和7(2025)年度 入学式 学校長式辞>

 校庭の桜がみなさんを待っていたかのように見事に満開を迎えました。希望に輝いた表情の皆さんを、新入生として迎えられることを大変嬉しく思います。四十九期生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

 中学校生活は、義務教育として最後の三年間です。自分が成長するとても大切な時期です。これからの中学校生活に早く慣れ、充実した毎日を送って欲しいと願っています。

 さて、間もなく2025年大阪・関西万博が開催されます。この万博は、世界中から多くの人々が集まり、さまざまな文化や技術が交流する場となります。万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」であり、未来をつくるために、課題に向き合いながら、私たち一人ひとりの力を合わせていこうというメッセージが込められています。

 そして、万博の重要なテーマの一つとして「多様性」が挙げられています。多様性とは、異なる人々の考え方、価値観、文化を尊重し、理解し合うことです。万博では、異なる国や地域、背景を持つ人々が集まり、お互いの違いを理解し合い、共に未来をつくり上げていくことが求められます。まさに、世界中の人々が協力し、共生するために、私たち一人ひとりが多様性を大切にし、尊重することが重要となります。

 学校生活においても様々な人が集まってきます。「考え方の違い、それぞれが育ってきた環境の違い、障がいのある、ない、性別、自分の性に対する認識、人種や国籍、趣味や指向、学びのペースもそれぞれ異なります」。それぞれみんな違っているのです。そんな多様な人の集まりの中で、3年間を通じて違いを認め、互いを認め合うことを大切することを学び、より良い学校生活を送って欲しいと願っています。

 ただ、学校生活を送る中では、考え方などの違いから、仲間とぶつかるもことあるでしょう。そんな時は、相手を大切にしながら自身の意見を出し、より良い方向に解決する力も身について欲しいと思います。学校生活という協働社会において、様々な場面で自己解決の力も高めてください。

 保護者の皆さま、本日はお子さまのご入学、まことにおめでとうございます。本校では、3年間を通して様々な取組みの中で、お子さまが将来にわたり、自他ともに大切し、力強く生きる力を育むことが出来るよう日々進めてまいります。そして、お子さまを全教職員、心を一つにして責任を持って本日よりお預かりいたします。どうか3年間、本校の教育活動にご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。

 ご来賓の皆様、本日はお忙しい中、新入生の新しい門出にご臨席を賜り、厚く御礼申し上げます。今後とも本校生徒の成長を温かく見守ってくださいますよう、また本校教育へのご支援、ご協力をいただけるよう重ねてお願い申し上げます。

 さあ、新入生の皆さん、充実した中学校校生活の始まりです。先生方はもちろん先輩たちも含め、みんなで、全力で応援しています。皆さんの中学校生活が充実したものになることを願って式辞といたします。

令和7年(2025年)4月7日 豊中市立第十三中学校 校長 藤原 崇