5月12日 263号 コロナで感じるしんどさ乗り越え 音楽室へGO!(1年音楽)
音楽室:バッハ・ヘンデル(写真1) |
音楽室:九中校歌(写真2) |
音楽室:リコーダー指使い(写真3) |
新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないことを受け、政府は大阪府等に出している緊急事態宣言延長を、5月11日期限を31日まで延ばすことを決定しました。まだまだ気を許すことはできません。さて、学校で気を許すところと言えば九中「音楽室」です。音楽室は歌を歌ったりリコーダーを吹くことが出来る「音を楽しむ」場所です。現在音楽室ではリコーダーを吹けませんが、1年生はテレマンのリコーダーの音色を聴くために音楽室へGOーしました。
テレマンに会いに音楽室へ
九中生は毎朝健康観察カードを持参してくるのが日常となった。忘れてくる人も少なくなった。忘れたら別室での健康観察、検温が必要となる。さて、緊急事態宣言下での音楽の授業はつらい。歌って、吹いてなんぼが音楽学習の基本であるのだが、コロナ禍で真っ先にSTOPがかかるのは音楽科であった。歌うのはだめ、リコーダーも駄目、共有楽器もダメ・・・、音楽の授業で何をすればいい?となると残るは鑑賞しかできないじゃないか。そんな中、1年生は音楽室へ向かった。
テレマンに会いにいこう。テレマンさんはバロック音楽の大家である。バロック音楽といえばバッハが有名であるが、国際オリンピック委員会 (IOC) 会長のバッハさん(ドイツ)は忙しくて音楽室にはいない。音楽室にいるのはヨハン・ゼバスティアン・バッハであった(写真1)。バッハは18世紀のドイツで活躍した作曲家・音楽家でバロック音楽の重要な作曲家の一人である。もう1人バロック音楽の重要人物がオルク・フィリップ・テレマンであった。テレマンもまたバロック音楽を代表するドイツの作曲家で、特にリコーダーについては、高い技術を有する名人であったことは人口に膾炙(かいしゃ)してほしい。
第九中学校音楽室 現在、歌唱については音楽室でマスクをし距離をとって同じ方向を向くという条件のなかでおこなっている。1年生の最初の課題は、「校歌」だ(写真2)。九中生なら知る人ぞ覚える歌だ。マスクをしながらではとても歌いにくいのだが利点も見つけた。口が他の人から見えない。大きな口を開けて!と言うとどうしても抵抗がでてくるお年頃である。マスクの下ならどんな大きな口の顔でもわからない。さてリコーダーである。音楽の授業ではリコーダー(縦笛)がかかせない。今リコーダーを教室で一斉に吹く。・・・吹けなかった。飛沫が問題視され、指を動かすくらいしか練習ができない(写真3)。そこで音楽科は思った。リコーダーの音色をみんなに聴かせることにしよう。登場するのはタブレット&電子黒板である。リコーダーについては高い技術を有する名人テレマンのリコーダーソナタを録画した。音楽室で再生し、生徒に聴いてもらったのだ。みなさん真剣に聴いてくれる。テレマンも照れずに喜んでいるに違いない。指使いを練習し高い技術の音色を聴くことで、将来自分が吹く音色を想像してイメージを重ねて欲しい(左上写真)。
教科担当者「テレマンはバッハやヘンデルといったバロックの時代に活躍した音楽家でした。管楽器の曲をしていたら、出会えるくらいのちょっとレアな作曲家ですがリコーダーの技術はピカイチです。音楽の教科書や音楽室ではお目にかかれませんが、音楽の世界では本当に有名な方で、テレマンがいなければ現在の管楽器は存在しなかったと言っても過言ではありません」
夏色に テレマンの笛 広がる音(ne)