さくら学園だより    令和2年(2020年)4月17日

一人ひとりが強いつながりをもてる学校

  ~「自治の力」を高め、未来を切り拓く~

 この3月末をもって閉校となった第六中と第十中が統合されて、この4月より新しく「庄内さくら学園中学校」が誕生しました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、通常のスタートとはなりませんでしたが、規模を縮小した形で、4月7日(火)には、庄内さくら学園中学校の「開校式及び入学式」を開催しました。豊中市教育委員会岩元教育長から「庄内さくら学園中学校開校宣言」のあいさつをしていただいた後、新しい校旗の授与があり、新学校のスタートを切りました。その後、新たな校区編成となって初めての新入生となる119名を迎え、第1回入学式を行いました。新しい標準服に包まれ、少し緊張気味でしたが、これから始まる中学校生活への期待と不安を抱えての「決意」を感じることができました。翌8日(水)には、学年ごとによる2・3年の始業式を実施する予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大による「緊急事態宣言」の発令を受けて、この日の始業式は中止となりました。その後、5月6日(水)までの期間について、「臨時休業」となりました。また大阪府では小中学校等の施設に対し「休業要請」も出され、当面の間「登校日」の設定も中止となりました。ただ教科書については、豊中市教育委員会から指示もあり配布する必要があるため、本校では17日(金)及び20日(月)の日に、保護者の方に受け取りに来ていただく形となりました。

スローガン垂れ幕 入学式

 申し遅れましたが、本年度この「庄内さくら学園中学校」の校長を務めることになりました亀谷といいます。この3月までは、第六中学校の校長として6年間お世話になってきましたが、縁あって引き継いでいくこととなりました。どうぞよろしくお願いいたします。また、このように今後とも定期的に「学校だより」を発行し、学校での様子や情報等をお知らせしていきたいと考えていますので、ご理解、ご協力をお願いいたします。
 この庄内さくら学園中学校は、3年後には小中一貫の義務教育学校「庄内さくら学園」につながっていく学校という事になります。ですから、めざすこども像としては、義務教育学校「庄内さくら学園」が掲げる「自ら考え、行動し、仲間とともに豊かな社会をつくる子ども」となります。そのためにつけたい力として、「つながる力、まなぶ力、つくる力」の三つのキーワードがあげられています。日々の授業や、さまざまな活動や取り組みをすすめるにあたっては、この三つの力を育んでいくことを念頭にすすめていきたいと考えています。ICT教育の推進(生徒向けタブレット)や年間を通してAETが配置されるなど、先行実施する取り組みや英語コアスクールとして小学校と連携した活動をすすめるなど、義務教育学校につながる動きもすすんでいきます。

◆本年度の学校スローガンについて

 さて、今年度のスローガンを表題のようにしたいと考えています。スローガンの主題は、以前「六中・十中生徒会交流」で話し合われて決められたものです。そこでは、「こんな学校にしたい」との話が積極的に出されていました。「積極的に自分から行動する」「生徒の意見が反映される学校に」「強いつながりを」「全校生徒が一つになれる学校」というものでした。その意見をまとめあげたものが「一人ひとりが強いつながりをもてる学校」というものでした。生徒どうしはもちろん、教職員、地域、保護者の方々との「つながり」を深くもっていけるような学校にしていきたいとの思いが込められています。そんな生徒たちの思いを形にしていくために、大事にしていってほしいことを副題にあげました。「自分たちの学校は、自分たちの力でよりよく創っていこう」という思いを一人ひとりが、まずもってほしいということで「『自治の力』を高め、未来を切り拓く」としました。また、一人ひとりの子どもたち自身にとっても、「自治の力」つまり社会力を高めていくことで、自分の人生を切り拓いていく力をつけてほしいという願いもあります。

生徒会交流① 生徒会交流②


 しかし子どもたち一人ひとりを見た時には、人間関係に不安感をもったり、勉強やクラブのことで悩んで後ろ向きになったりと自信のなさを強くもっていると感じてきました。子どもたちには「自分の中に様々な力や可能性があること」を信じて、目の前に現れる壁にぶつかっても、そこでへこたれることなく乗り越えていこうとする力をつけてほしいと考えています。これから出会う様々な人との関係の中で、自分の多面性に気づき、どんどん自分が創られていくものだと思います。そのためにも、ご家庭と連携して子どもたちの育ちと学びをサポートするネットワークを築いていきたいと思います。
 子どもたちが生き生きと活動できる「一人ひとりが居心地のいい場所」として「庄内さくら学園中学校」を創っていくために力を合わせて取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 

 まだまだ先行きが見えない状況の中で不安感も募りますが、しばらくは「我慢の時」と考え、一人ひとり今できることを取り組んでいくしかありませんね。ともにこの困難を乗り越えていきましょう。