森林 森が笑った。風が通りぬけた。
森林浴ができる 自然林
   

 今朝、正門前に山と積まれた枯れ木や丸太に気がつきましたか?そしてその向こうにひろがる素晴らしき刈り上げカットの自然林に。そう九中正門横の竹林さんです。竹林さん、とっても機嫌が良かったのかニッコリしていました。ふぅ~と笑った風がたまらない。
 あなたの頬に当たりませんでしたか?
 

 その昔、九中には立派な自然林があった。しかし長きに渡りその森は、誰に手入れされることもなく、いつしかうっそうとした樹海に変貌していた。昨年(2005年)6月15日!誰もが手をつけなかった九中樹海の森に用務員の福永さん(当時)が、踏み込んだ。雑草が威張り散らし、身長以上に張り巡らされた雑草地帯に。芝刈り機をがっしりと両手で持ち、鬼の形相でがぁががががが~ぐいーん。密林に消えていかれた。・・・。(右写真)
 あれから1年、密林は蘇(よみが)り、うっそうとしている状態に戻った。そこで今回、雑草やら枯れ枝、腐った木を一掃することで自然林を再生するプロジェクトが計画された。密林を、自然林に戻すことで、九中生の心の居場所にし豊かな心を育んでほしいという願いで用務員さんを中心に実施されたのであった。(2006/7/11 学年だよりより)


上記の記事は、今から7年前「学年だより」で自然林開拓を紹介したものです。

 自然林は生きものです、ちょっとほっとけば、ぷぃっとふくれて密林に、樹海へと変わっていきます。しかし、自然林は、現在も健在です。7年たった今も用務員さん変わらない。森林の幾層にも重なった緑の葉のおかげで、竹林の下は涼しい。この暑い、暑い時でも自然林の下は風が吹き抜けます。お昼は、さすがに熱風・・・・蚊もいますが。8月も半ばを過ぎたら、それは、それは心地よい風が通り抜けてくれます。

 これも日ごろからの用務員さんです。夏休み中も雑草を芝刈り機でがぁががががが~ぐいーんとうならせ、手入れをされる。樹木の剪定は朝飯前。生徒玄関前の樹木やお花たちには散水~お水をプレゼント!などなどを日々平凡にしてくれているからです。今朝も。(右写真

 平凡なことを毎日平凡な気持ちで実行することが、すなわち非凡なのである。

アンドレ・ジッド