春夏秋冬に寄せての人生訓(四季の心)
運動場の多目的教室の横、低学年の下足室前にモニュメントがあります。
第十回卒業生の記念碑です。
この記念碑の正面には、「春夏秋冬に寄せての人生訓」が刻まれています。
記念碑の後ろを見ると、「DESIGN K.SHIMAKAGE ことば 藤井得治 昭和60年3月19日建立」と記されてあります。
ことばは、第2代目の学校長が贈ったものです。モニュメントのデザインは、大阪教育大学名誉教授 島影和夫 先生(当時 創立10周年記念実行委員会実行委員・創立10周年記念誌編集委員会委員長・PTA広報委員長)の作品です。
春夏秋冬に寄せての人生訓
人に接する時は、春のような温かい心。
仕事をする時は、夏のような燃える心。
物を考える時は、秋のような澄んだ心。
己を責める時は、冬のような厳しい心。
「人に接する時は、春のような温かい心」とは、まわりの人や友だちとの交わりの心がまえです。春のように温かい心とは、他人に対する思いやり、やさしい心です。友だちに対しては誠実に真心をもって接し、本当の友情を育てていってほしいと思います。
「仕事をする時は、夏のような燃える心」とは、仕事(勉強や運動)をするときの心がまえです。勉強や運動にファイトを燃やし、情熱をもってぶつかる。夏のように燃える心をもって挑戦してほしいものです。
「物を考える時は、秋のような澄んだ心」とは、物を考えるときは秋のように澄んだ心でなければよい考えは浮かびません。素直な心で耳を澄ますように心を澄ませ、秋のように澄んだ心で物事を考えることが大切です。
「己を責める時は、冬のような厳しい心」とは、一番大切な心構えです。人はどうしても他人に厳しく自分に甘くなりがちです。自分のしたことを冬の寒さのように厳しく見つめなおし、振り返ることが大切です。それによって成長した自分が生まれます。
これからの時代、子どもたちは変化が激しく予測困難な時代を生きて進んでいきます。その時、変わっていくものだけに気を取られず、変わってはけないものは何かを考えねばならないと思います。
私たちが生きていく心がまえは、いつの時代になっても変わらないものだと思います。子どもたちが大きく成長していくことを心より願っています。