朝、出勤すると竹刀が置いてあった。

教頭先生に尋ねると、自分が朝出勤すると校門に立てかけてあったそうだ。

割と新しい竹刀である。

地域から「最近指導が緩いんではないか」というメッセージじゃないのか等と軽口が飛んだ。

ひとしきり昔竹刀を持って指導していた先生がいた学校の話で盛り上がる。

20代の先生たちはどんな思いで聞いていただろう。

 

トイレの便器にトイレットペーパーや便座を拭くアルコールの容器が相変わらず突っ込まれる。

検索すると割と学校あるあるなのだそうだ、特に小学校で。

 

それぞれの学年の生徒指導担当や養護教諭が集まる定例の校内生指打合せがある。

そこで生徒指導主事がこの事案に対してメンバーに指示した内容を聞いていて安心した。

「こういうことをする生徒の心理に気をつけよう。そういう心理状態の生徒がいるということに着目しよう」と。

正しいリードだ。

 

さて、竹刀だ。

「これどうする? 元のように校門に立てかけとく?」と私。たぶん占有離脱物横領罪になるのだろう。

「子どもが面白がって振り回しますよ」と教頭先生。(たしかに)

「とりあえず体育教官室に置いておきますわ」と生徒指導主事。

「教官室行くときに校舎を回っていきましょか」と笑いながら付け加える。

こちらの表情をどこか面白がってるこの余裕に、懐の広さを感じられて頼もしい。

竹刀など必要ないのだ。