親子理科連続講座「大気圧博士になろう」1

6月29日(土)豊中市教育センターにおいて親子理科連続講座

「大気圧博士になろう」の1回目が行われました。

 

 

 講師は、元高等学校物理科教員

 江角 陸(えすみ たかし)

 先生です。

 

 

 

第1回目のテーマは「大気圧ってなんだ」です。

 

初めに、「なぜストローでジュースが飲める?」から始まり、

プラスチック管や水そうを利用した模型を使いながら、

大気圧についての話が進んでいきました。

水を張った水そうに、水を満たしたプラスチック管

(コップを長くした形)を逆さにして立てるとどうなるか? 

1mのプラスチック管では? 2mのプラスチック管では?

 

 2mではさすがに、水は下に落ちてくるとの予想が多かったですが、

全く落ちてきません。このようにした場合、水は約10mの高さまで

落ちてこないということでした。

 

水よりも、比重の大きな水銀の場合は、76cmの高さまで持ち上がり、

それ以上になると、プラスチック管の上部に真空ができます。

水や水銀を逆さまにしても、ある一定の高さまで落ちてこないのは、

水そうの表面も大気によって押さえつけられているからです。

このような力を大気圧ということがわかりました。

 

ストローで高いところから、水を吸って

います。ストローを吸うことで、ストロー

内の圧力が下がり、小さくなった圧力を

補うまで水が上がってきます。

 

 

 

計算から、1気圧では、1c㎡あたり約1kgの圧力がかかっている

ことがわかりました。

 

その後、自分の手のひらの面積を計測しました。手のひらの面積が

90c㎡の人は、ここに約90kgの圧力がかかっていることになります。

 

最後に、ミニマグデブルグの半球の実験をしました。半球を2つくっつ

けて、中の空気をぬき真空に近づけます。球の内部の気圧が下がるため、

2つの球がぴったりとくっつきます。参加者は球についたひもを引っ張

って、2つの半球を引き離そうとしますが、なかなか離すことができま

せん。足を使って引っ張ってやっと外せました。

 

見えない大気圧について、いろいろと体験できました。

次回第2回は、7月6日に行います。