テーマを見つけよう

身近な自然やものが動いている仕組みなど、注意深く見てみましょう。ふた葉

  • 見かけた植物の名前や昆虫の生態、動物の鳴き声、どんな風に増えている生物かなど、知っていますか?
  • 金環日食はどうして起こるの?
  • 虹はどんな条件のときに見えるのかな?

その他にも「あれ?」と思う現象、「きれいだな」と感じる形など、自然の中にはたくさんあるはずです。

普段見なれた場所でも、新しい気持ちで「これは何かな」「これは何故こうなっているのかな?」というようにしてよく見てみると、きっと意外な発見があります。

理科の授業で習った内容で「もう少し深く知りたいな」「実験の条件を変えたらどうなるのかな」などと思ったことはありませんか?

自分の小さな好奇心や探究心を育てるようにしてごらん。そうすれば、自分なりのテーマにつながる材料は、そこら中にあるかもしれませんよ。

それでもなかなかテーマが見つからない場合は、科学館や体験講座に行ってみたり、本や新聞、このサイトのリンク集なども参考にしてください。でも最も大切なのは、やっぱりあなたの独創性です。他人の知識やインターネットの情報に頼って予想される結果を確かめる研究よりも、失敗したとしても自分の発想で挑戦した研究の方がずっとワクワクできると思います。そのワクワク感を味わって欲しいな。

研究を深めよう

テーマが決まったら、科学者になったつもりで自分の目でよく観察してみましょう。ただぼんやりと見るだけでなく、細かなところも見ましょう。他のものと比べて見てみるのもよいです。植物を実際にさわってみたりもしてみましょう。(ただし、毒を持っていたり、皮膚に炎症を起こす動植物や薬品などもありますので、その点は注意が必要です。)変わった形や動きをするものがあれば、それには何か理由があるかもしれません。

いろいろな本を調べてみましょう。考えながら読み、またそのあとで自分の目でできるだけ実物を見てみましょう。

記録をしっかりと残すことも大切です。気付いたことは何でもメモするようにします。小さな気づきが大きな発見につながるかもしれません。

実験をする場合は、結果の予想をたて、条件をしっかり決めて実験をします。できれば一度だけでなく、何度もするとデータが信頼できるものになります。ノート

また、1つの条件だけを変えて再度同じ実験をすると、その条件が実験結果にどのように影響しているのかがわかります。(2つの条件を同時に変えると、結果の変わる原因が特定できません。)

データを整理して自分の予想が正しかったのか、または予想通りにならなかったなら、それはなぜかを考えて、追加実験をしたり新しい疑問を調べてゆくと研究が深まっていきます。

自分なりにまとめよう

 図鑑やインターネットに書かれている情報に頼るのではなく、自分で実験や観察をして理解したこと、発見したことをまとめましょう。(特にインターネットの情報は正しくないことが書いてある場合もありますので注意が必要です。)

 実物の標本や写真、スケッチ、図表、グラフなどを取り入れれば、文章だけでは伝えにくいものも見やすく、分かりやすくなります。

  1. このテーマを選んだ理由・研究の目的

  2. 自分の仮説(予想)など、研究をする前の自分の考え

  3. 観察・実験の道具・方法

  4. 実験・観察のデータをまとめた結果と結論

  5. 考察(研究から考えたこと)

  6. 研究を終えた感想

  7. 参考にした文献(図書)やホームページの名前やURL  

 などを順序よくしっかり自分の言葉で書いていきます。鉛筆
※これらの項目は1つの例ですので、自分で自由に決めて研究をまとめましょう。