「時はいのちなり」

豊かな緑、鳥のさえずり、木々の葉の間からこぼれる太陽の光。静かで安全な通学路と登校門。北丘小学校はそんなすばらしい環境の中にあります。学校の中では、手入れをされた花々や野菜が育っています。とても美しい学校です。私は、2017年にお亡くなりになりましたが、医学博士で聖路加国際病院名誉院長「日野原重明先生」の「いのちとは人間が持っている時間のこと」というお話が好きです。6年生の国語の教科書にも載っているお話です。4年生の道徳の教科書では、「君たちは自分いのちをどう使うか考えよう。あなたが持っている時間は、あなたが使えるいのちなのだから」と語りかけていらっしゃいます。こどもたちには、その時その時、いつも輝いていてほしいと思います。
未来広がるこれからのこどもたちには、変化していく社会に対応しながら、自分を見失うことなくそれぞれの夢や目標に向かって輝き続けることができるように、次の3つのちからを身につけてほしいと思います。
まず、おうちの方、学校の先生、地域のみなさまがたから愛され、自分はかけがえのない存在であると自覚できること。好きなことや関心のあることを見つけて、少しのことでもいいので継続していくこと。それから、お友だちや家族、社会のなかで働くさまざまなかた、遠くの国で生きる文化の違う友だち、など自分ではない他者へ思いをめぐらせることができること。こどもたちには、これらの3つの力を育んで、豊かな「時」を過ごしていってほしいと願っています。「時はいのちなり」と考えます。豊かな「時」を創り出すために、教職員一同、学校が安心安全な場所で、こどもたちが「今日、学校に来てよかったな。」と思える教育課程づくりに励んでいきます。

校 長  吉川 有美子