一人ひとりが強いつながりをもてる学校

       ~「自治の力」を高め、未来を切り拓く~

 新年度がスタートしました。庄内さくら学園中学校2年目が始まります。7日には、新入生である4期生118名を新しく迎えての入学式、8日には3学年そろって399名での始業式が行われました。それぞれ新しいクラス・学年となり、また新たな「出会い」の中で次のステージでのスタートを切りました。
 さて昨年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、特に1学期はさまざまな行事や活動も中止あるいは縮小ということで、なかなか教育活動が進みませんでした。何とか授業については、集中して前向きに取り組む姿が見られました。2学期に入り、本校の学校スローガンの中身を歌詞に込められた「校歌」が完成した時に合わせた形で、ようやく行事への取り組みがスタートでき、『自治の力と仲間づくり』を少しずつ形になってくるようになったと思います。後期からは、生徒会活動も動き出し、年度末の生徒会役員選挙の立会演説会では、「自分たちの学校は自分たちの力で創りあげる」という気持ちを感じることが出来ました。
そ ういうことを踏まえ、今年度も昨年度に引き続いての学校目標・スローガン「一人ひとりが強いつながりをもてる学校 ~『自治の力』を高め、未来を切り拓く」と設定しています。2年目に入った庄内さくら学園中学校としては、特に『自治の力』を高めるということを重点課題に位置付けて取り組んでいけたらと考えています。つまり、自分たちのクラス、自分たちの学年、自分たちの学校は、自分たちの力で創りあげていくのだという思いを強くもって、さまざまな行事や活動だけでなく、日々の授業をはじめとする「当たり前の日常」をしっかり創っていきたいと思います。そのためには基本的な生活習慣を自分の中でしっかり作り、①目標にむけて頑張る力、②人とつながり行動する力、③自分をコントロールする力を、子どもたちにはつけていってほしいと思います。
 一人ひとりを見たときには、周りとの人間関係に不安感を強くもったり、勉強のことやクラブのことで悩んで、後ろ向きになったりと、自信のなさを強くもっていると感じてきました。しかし子どもたち一人ひとりは、自分の中にさまざまな力や可能性があります。その力を信じて、目の前に現れる壁にぶつかっても、そこでへこたれることなく乗り越えていこうとする力をつけてほしいと考えています。そして壁を乗り越えていくためには、仲間を信じて、お互いの思いを重ね合わせていくことで、集団としての力もついてくるものと考えています。これから出会う様々な人との関係の中で、多様な自分の力に気づき、どんどん自分が創られていくものなのです。ですから、大いにチャレンジして、新たな自分と出会ってほしいと考えています。
 申し遅れましたが、「庄内さくら学園中学校」の校長2年目となりました亀谷といいます。どうぞよろしくお願いいたします。

 ただ新型コロナウイルス感染についてはまだまだ収束の見通しが立っていません、現在も大阪では、5月5日まで「まん延防止等重点措置」に指定されていますので、感染拡大防止対策を徹底しながら教育活動をすすめていかなければなりません。したがって「マスク着用」「手洗い、アルコール消毒」「換気」等に、十分気を使いながら、「コロナ禍での日常」を創りあげていくこととなりますので、ご協力をお願いします。
                                                                      令和3年(2021年)4月8日

                                        豊中市立庄内さくら学園中学校

                                        校 長   亀谷 智