マチカネくん 当教育センターは、昭和24年(1949年)4月に前身である豊中市教育研究所として開設され、平成15年(2003年)4月に現在の蛍池駅前に移転、豊中市教育センターと名称変更し、現在に至っております。開設当時、全国に先駆けて教育相談機能を重視し教育相談室をおいたことは、教育環境の変化、社会状況の変化を見通したものでした。またこの歩みの中で、大阪大学をはじめ各関係機関と連携し、教育相談、支援教育、教育の情報化、科学教育、教職員研修等に関する各種事業を展開してまいりました。とりわけ、科学教育につきましては、サイエンスカフェやサイエンスフェスティバル等、子どもたちを中心にすえ、体験を重視した市民対象のイベントを実施してまいりました。

平成24年(2012年)4月 豊中市は中核市となり、教職員の研修権が移譲されたことを受け、豊能地区教職員人事協議会を中心に豊能地区3市2町(池田市・豊能町・能勢町・箕面市・豊中市)で連携して研修を行うとともに豊中市独自の研修も充実させてきております。 

 平成27年(2015年)4月 豊中市は機構改革を実施いたしました。これまで当センターが所管しておりました支援教育係・教育相談係は、児童生徒に係る担当課を一元化することから児童生徒課所管となりました。所管は変わりましたが、支援教育係・教育相談係の執務室は現在も当センターに残っております。

  現在、当センターは研究研修係・情報科学係を所管しております。

研究研修係は、新型コロナウイルス感染防止対策の観点から参集、オンライン、オンデマンドなど形態を工夫し、教職員の経験年数や職務に応じた内容となっている基礎研修をはじめ、授業力向上や教育課題に対応する研修などさまざまな角度から教職員研修を実施しております。市独自研修の一部も相互交流研修として豊能地区の他市町からの受講も可能となっております。

情報科学係は、令和2年度(2020年度)GIGAスクール構想の実現を図るため設置されたICTプロジェクトチームが行った児童生徒一人一台タブレット端末の配付や校内LANの整備などの業務を引き継ぎ、学校のICT環境の充実に努めるとともに、ICT支援員を中学校区へ派遣するなど教職員のICTを活用した指導力の向上を図るための研修実施やタブレットを活用した効果的な授業や家庭学習について研究・検討を進めております。さらに新型コロナウイルス感染症や自然災害などによる学校休業時にはオンラインも活用した学びを継続できる体制の構築をめざしICT支援員への研修も実施しております。

 豊中市教育振興計画は、今年度から「豊かな夢を子どもたちに ともに描く学びと創造のまちとよなか ~大きな夢を抱いてほがらかに生きよう~」という基本理念のもと第2期がスタートしました。「大きな夢を抱いてほがらかに生きよう」はノーベル賞受賞者であり本市の名誉市民である南部陽一郎先生が豊中の子どもたちにくださった色紙の言葉でもあります。当センターは、本市の子どもたちの教育に資するため教職員研修の一層の充実に力を注ぐとともに、校務や授業づくりをはじめ学校のICT化の促進を図ってまいりますので、よろしくお願いいたします。