「若人の清き心は永遠に」

 校門を入って正面の花壇に「若人の清き心は永遠に」という記念碑があります。

 この碑は、本校生徒の善行に対して、昭和29年(1954年)に大阪府と豊中市から表彰された記念です。当時の三年生が修学旅行の帰路、汽車を待つ岡山駅のホームで、誰が言うともなく生徒たちは、駅の清掃をはじめ、ゴミ一つないほどに奇麗にして、水まで撒いて去って行ったそうです。この行いが伝えられ大阪府と豊中市からそれぞれに表彰されたということです。当時、まだまだ環境が整わず、不自由を感じながらも勉学に励んでいた生徒たちですが、心の豊かさに感動を覚えます。

 何不自由なく暮らせる便利な世の中、そんな生活になれている生徒たちには、記念碑に秘められたことを思い起こし、自らが主体的に考え、判断し、行動できるようになって欲しいと願っています。