「論理的思考力」「言語能力」を身に付けていこう!

 

 昨年度(平成30年度)の卒業式の式辞で、卒業生に「これからの時代に求められる力は、論理的思考力、言語能力である。言い換えると、自分の考えや思いを、筋道を立てて自分の言葉で説明できる、伝えることができる、そんな力を是非つけてほしい」という話をしました。その一部を紹介します。

 「これからの時代は、情報化やグローバル化が予想を超えて進展し、先行き不透明な時代、予測不可能な時代だとよく言われています。また、人工知能(AI)が急速に進化し、人間の職業を奪うのではないかとも言われています。そんな時代を生き抜く子どもたちに求められる力の一つが、「論理的思考力」「言語能力」だと思います。人工知能(AI)は、難しい数学の問題は、入力された膨大なデーターを基に解くことはできるが、どうしてそうなったのかは理解していない。人間に説明することもできない。人工知能(AI)よりも人間が勝っているのは、意味を理解し、それを自分の言葉で説明できるというところではないでしょうか。また、自分自身をコントロールできる、自分を律することができるという点も人工知能(AI)にはない人間のすばらしい能力の一つだと言えます。」

 「論理的思考力」「言語能力」を身に付け、自分の考えや思いを筋道を立てて、自分の言葉で表現することのすばらしさや、自分自身を表現し、多くの人とわかり合える、つながり合える心地よさといったものを、子どもたちには、この第十七中学校での学校生活の中で、たくさん感じ取ってもらいたいと強く願っています。 

 今年度、本校では、「つながりのある授業を通して、生徒の主体的な学びを実現する ~自ら読み取り、考え、伝える力を育む~」という研究テーマを設定し、子どもたちが主体的に学び合い、伝え合う授業を目指していこうと考えています。すべての子どもたちが、安心して、笑顔で学校生活が送れるよう、保護者・地域の方々との連携のもと、教職員一同「チーム十七中」として取り組んでまいります。これからも変わらぬご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

 

平成31年(2019年)4月9日

豊中市立第十七中学校長  矢木 克典