子どもたちの主体的な学び

 15日からクラスのみんながそろっての学習が始まった。生き生きした子どもたちの笑顔に会えてうれしい。やっぱり学校の主役は子どもたちです。主役といえば、新しい学習指導要領にも「主体的で対話的な深い学び」といった文言が登場し、子どもたちが主体的な学びができるような授業を進めていくことが求められているのです。

 朝の学習で算数のプリントをする時、子どもたちから「時間を計りたい」という意見が出た。「何分以内に」というやり方はしたくない…と子どもたちに言うと「何分でクリアできるか。ならいい?」と返ってきた。「それでいこう!」ということにして時間を計ることにした。左半分と右半分に分けてそれぞれ時間を計ると、ある子が「あれ?右半分の方が速くできた」という。何人かも同じことを話し出した。子どもたちに「右側は後からしたので慣れたからかな?」というと「本当にそうかな?」という。「みんなはなぜだと思う?」と問い返すと「もしかしたら問題の数がちがうかも?」という。プリントはマス計算の問題。マスに答えをかいていく問題だったので答えを書いていく「マス」の数に違いがあるのでは?と子どもたちは考えたのだ。「じゃ、問題の数を調べてみよう」という事になり・・・今まで習ったかけ算で問題数を出す子、地道にマスを数える子それぞれ自分のやり方で調べ始めた。結果、右のページの方が問題数(マスの数)が少なかった。「やっぱり、右側の方が数が少なかったんや」と、子どもたちは満足した顔になりプリントを提出してくれた。

 朝学習の15分に、子どもたちの主体的な学びが詰まっていたように思う。その結果の満たされた顔。やらされる課題ではなくなり、自分たちで学ぶ課題となった朝学習の時間を続けていくと大きな力になる!と感じた。子どもたちの中に「知りたい」「やってみたい」という気持ちが表れる授業や関わりを小曽根小学校として大切にして取り組んでいきたいと思っている。