熱中症指数計  大阪大会  剣道部練習

剣道:熱中症予防指数計(写真1)

 剣道:全国大会大阪予選(写真2)

剣道:試合翌日体育館練習(写真3)

 人は、剣の道は険しいんだぜ、といいます。どれぐらい険しいのか。「君の行く道は 果てしなく遠い♪だのになぜ 歯をくいしばり君は行くのか そんなにしてまで♪」と歌にもあるから、けっこう遠くて厳しい道なのは確かです。だから、剣道部は歯をくいしばって練習し23日、24日には「全国への道」を目指して大阪予選にのぞんだのでした。全国大会大阪予選

 剣の道に熱中・・・

 剣」の道に熱中すると熱中症の危険性が待っている。昨年の夏は特に暑かった。そこで今年から体育館に熱中症予防指数計を設置しWBGT値を利用して、熱中症指数を把握し、熱中症予防に努めた。気象工学研究所ではWBGT値を、28を越えれば警戒せよ!31を越えれば危険と区分している。31に達すれば、ピピピッと音が鳴るしくみである。指数計はボールが当たっても、壊れないように囲いをした(写真1)。ちょっと見、剣道の面のようだが、ここに面を打ち込んではいけない。剣道部では、歯を食いしばり自分の道を切り開くべく「自分で考える」、「本気でやる」を合言葉に体育館や外グランドで稽古に取り組んできた。その”成果”をためすべく、盛夏のなか全国大会大阪予選に出場したのである。23日に男子が敗退し、24日の女子団体を迎えた。

  全国大会大阪予選へ・・・女子団体 大阪ベスト32の道(左上写真)  

 2回戦 1回戦を勝ち上がると、2回戦は高槻の中学校と対戦することになった。普通、相手校のオーダーは先鋒と大将に強い選手を配置していることが多い。そこで大将の3年生を先鋒に回し、ポイントゲッターとして中堅に面の速い2年生の選手をおいて勝負に出た。試合が始まるとやはり相手の先鋒は強い。しかし、九中の先鋒も3年生だ、負けるわけにはいかない。一進一退の攻防が続き制限時間いっぱいで引き分けとなった。次鋒が初心者の1年生だったが幸運にも不戦勝で勝利した。勝負の分かれ道が中堅にまわってきた。代表者戦になると、九中が勝てる見込みは少ない。なんとかここで勝って欲しい。中堅戦が始まった。序盤は相手校の選手の勢いが若干勝るも、中盤からは九中中堅の面技が冴える!相手を精神的に上回り、終盤に見事な面が決まり1本先取した。そのまま一本勝ちで時間となった。2勝1分け。副将が勝つか引き分けるかで勝ちが決まる。副将戦は両者決め手に欠ける中で引き分け、九中の勝ちが決定した。

 3回戦 3回戦は、高槻の強豪校であった(写真2)。こうなりゃ1人1人が気持ちで負けずに戦うしかない。気持ちでは負けなかったが先鋒、次鋒が負けた。中堅が負ければ九中の負けが確定となる。しのげるか。相手校の中堅はどう見ても経験者、強そうだ。試合が始まった。九中中堅は盛んに技を繰り出す、いったん「止め」がかかり再び始まった次の瞬間、両者が面に飛んだ!「相面」である。顧問は九中の面が入ったと確信した。だが、3人の審判は1人が九中、2人が相手校にあげた。審判の判定は絶対である。気持ちを切り替えよう。気持ちを切り替えて、九中中堅の面が決まった。1対1だ。もう一本決めてくれ!と皆で祈る。何本か惜しい打突があったのだが、結局、打ちに出たところを相手に「小手」を打たれてしまった。経験の差、相手の方が一枚上だったか。この敗戦はきっと明日の勝利の糧になるはず。

 顧問「大阪ベスト16までもう一つ勝ち上がることは出来ませんでしたが、見所のある試合を展開できたと思います。今日一本取ることが出来なかった選手もこれをバネに今後の稽古に励んでください(写真3)。次の大会の勝利を目指して。」

挑戦し、学び続ける 剣道部顧問