学校だより てきたっこ 2月6日号
2月6日号
学校教育自己診断の結果から
12月にご協力いただいた学校教育自己診断の結果をご報告いたします。今年度は初めての試みで、コドモンを使って調査を行いました。コドモンを使うことで、用紙の紛失や提出漏れを防げ、学年ごとの傾向が分かるメリットがある半面、昨年までの数値と単純に比較することができないデメリットもありました。来年はどのような方法で行うのがよいのか検討したいと思います。
アンケート回答率は、全体で61.3%、最も回答率が高かったのは4年生の65%でした。年末のお忙しい時期にお願いしているので無理もないですが、来年度は、今回未回答だった40%のみなさまのご意見もぜひ聞かせていただきたいです。
それぞれの項目の回答状況を見ると、「あてはまる」・「ややあてはまる」という肯定的な回答をしていただいている方がほとんどで、中でも、15.学校行事や参観などの機会には、参加するようにしているは、全学年ともほぼ全員が、「あてはまる」・「ややあてはまる」と答えていただいていました。保護者のみなさまの学校行事に対する意識の高さを改めて感じました。
【学校について】
1.子どもは、学校生活が楽しそうである
3.子どもは、友だちのよさを認め合い、協力する気持ちが育っている
4.先生たちは、いじめのない楽しい学級づくりに取り組んでいる
5.先生たちは、一人ひとりの子どもをよく理解しようとしている
6.学習の内容や学校生活の様子について、懇談や学校だより・学年通信・学級通信・保健だより・図書館だよりなどでよく知ることができる
8.学校は、学校図書館教育などを通して読書に親しむ気持ちを育んでいる
9.保護者の心配や相談に適切に対応している
については、回答者の約95%の方が、肯定的な回答でした。100%のところもいくつかあり、学校のとりくみにご満足いただいていることが分かりました。
特に1の学校生活が楽しそう、4のいじめのない学級づくりにとりくんでいる、5の先生が子どもをよく理解しようとしている、の評価が高いのは、学校にとって一番うれしいことです。今後もさらにこのことを大事にしたいと思います。
3の友だちのよさを認め合い…については、昨年度から力を入れている仲間づくりに加えて、今年度は教科学習の中で話し合い活動を充実させ、自分の思いを相手に伝えつつ相手の考えも受け入れるという指導を行っていることが、子どもたちに少しずつ浸透してきているからだと思います。
6の情報の発信については、紙媒体だけでなくホームページ等も使って、ホットなニュースを写真も交えてお伝えできるように努めているところです。個人情報の流出防止を徹底しながら、今後もたくさん情報発信を行っていきます。
8の図書館教育については、今年度も読書ノートのとりくみに参加し、学校だよりの1月15日号でもご紹介したとおり、表彰を受けた児童がたくさんいます。また、図書委員会児童による紙芝居の読み聞かせを行い、図書館や読書に対する興味付けをしています。その他にもいろいろイベントを企画して読書を楽しめるような活動も行っています。今後も蔵書を活用して、読書が大好きな児童を育てていきたいと思います。
9の心配や相談に適切に対応については、学校での子どもの変化や困り感をできる限り素早くキャッチしてお家へ連絡すること、保護者のみなさまからご相談を受けた場合はSSW※1・SC※2などの専門職や関係機関と相談し、課題の早期解決を目指しております。
※1:SSW…スクールソーシャルワーカー:子どもの様子を観察したり、保護者の困り感などを聞いたりしながら、子どもや家庭の課題を見立て、医療や福祉の専門機関やサービスなどについて紹介し、つないだりする専門職(週1回来校)
※2SC…スクールカウンセラー:子どもや保護者の悩みや不安などについて聞きとり、カウンセリングを行って不安を和らげたり、必要に応じて医療や相談機関、サービスにつないだりする専門職(月1回来校)
【学校について】の項目で肯定的回答が95%を下回った学年があった項目は、以下の3つでした。
7.学校は、朝学習や放課後学習など、学力向上に向けて取り組んでいる………1・2・3・4・5年
10.学校は、教育環境の整備・美化に努めている ……… 1・2・3・4・5年
11.学校は、保護者や地域の方たちとのつながりを大切にしている…………1・2・3・5年
7の学力向上のとりくみについては、担当教員を中心にして全教員で授業の研究を行い、子どもの習熟度に合わせたプリントを作成し、早く終わった児童にはA Iドリルを使って発展学習や復習をさせるなど、学年や単元ごとに様々な工夫をしています。授業中はもちろんのこと、学年ごとに朝や放課後、長期休業中に間違い直しや補充学習を行っています。しかし、学年が上がるほど内容も難しくなっていき個人差も大きくなるので、なかなか点数の向上に結びつかないところもあります。今後も教員の研修を進め、学力向上ができるようにしていきたいと思います。
3年めを迎えた自主学ノートは、今年度校長室で把握している分だけで延べ78人が達成しています。中には8冊目に挑戦している人もいます。各学年でも独自に自主学習を推奨して素晴らしいノートを作っています。これからも自ら進んで学ぶ姿勢を育てていきたいと思います。
10の環境の整備・美化については、昨年度も書かせていただきましたが、建築50年を経て校舎は老朽化が進んでいますので、子どもたちが安全に過ごせるよう日々修理を重ねています。今年度は9月から校舎のトイレの洋式化、体育館トイレのリニューアル工事を行っており、来年度は体育館にエアコンが設置される予定です。引き続き環境整備・校内美化に努めます。
11.保護者・地域とのつながりについては、一昨年度から復活した納涼大会(夏祭り)、敬老の集い、校区体育祭、文化祭などの地域行事には学校としても積極的に参加し、地域活動を盛り上げる活動を行っています。また、子どもたちの登下校を防犯豊島北支部や民生委員のみなさんが見守ってくださっています。毎月第1金曜日の朝、おはようあいさつ運動を、夕方には、巡回パトロールを校区青少年健全育成会・PTA生活指導部のみなさんが行ってくださっています。今後もたくさんの方々と一緒に地域の宝である子どもたちを声かけ支え合って健やかに育てていけたらと思います。
【家庭でのことについて】
12.子どもと学校のことをよく話し合うについては、4・6年生がやや少なかったものの90%以上が「あてはまる」・「ややあてはまる」と答えておられます。思春期に差し掛かるとお子さまが話すことは減っていくと思いますが、親子で何でも話せる関係は大切にしていただきたいと思います。
13.子どもが宿題をしているか、忘れ物をしていないか気をつけているについては、低学年のうちはお家の方が一緒に毎日揃えていただけると、子どもたちも忘れ物をしないようにする意識が高まると思います。高学年に向かうにつれ徐々に自分でさせることを大事にした声かけをしていただけると助かります。
14.子どもに家事などのお手伝いをさせているについては、1~3年生までは90%近くの方が肯定的回答をされていますが、4~6年になると60~70%に下がっています。高学年の子どもは塾や習い事などがあり、家庭で過ごす時間が低学年と比べると短くなるので難しいこともあるとは思いますが、家族の一員として家族(家)のためにはたらくことは、責任感を持たせるためにもとても大事だと思います。また、手伝いをして家族から感謝されることで自己有用感を高めることにつながります。『自分って役に立っているやん』と思えることの積み重ねで自信もついていきます。子どもたちに人として大切な勉強をどんどんさせてほしいです。
16.子育てについて気軽に相談できる人がいるについては、どの学年も90%の人たちが「あてはまる」・「ややあてはまる」と答えていただいているので安心しました。しかし、残りの10%近くの方は「あてはまらない」・「ややあてはまらない」を選んでおられます。お子さまのことでお悩みのことや不安なことがあれば、9でご紹介した専門職もおりますので、面談や相談などをすることができます。些細なことでも結構です。ご不安なことがあれば、いつでも担任・学校までお知らせください。
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