5月23日号

豊島北小学校いじめ防止基本方針

 全ての子どもが楽しく安全に学校生活を送るため、豊島北小では、『いじめ防止基本方針』を策定しています。ここでは、内容を簡単に紹介いたします。詳しいものは、『いじめ防止基本方針』のところにアップしておりますのでそちらをご覧ください。

いじめ防止に関する本校の考え方(いじめ防止基本方針より)

 本校では、「人間尊重の精神を基盤として、創造性豊かで心身ともに健やかな調和のとれた子どもを育成する」を教育目標とし、笑顔溢れる学校を創造するために、学力保障と人権教育を教育の両軸として、日々の教育活動に取り組んでいる。特に本校では、あらゆる教育活動に自尊感情を高める視点を持ってあたっており、改めていじめは重大な人権侵害事象であるという認識のもとに、ここに豊島北小学校いじめ防止基本方針を定める。

いじめとは

  ある児童に対して、一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む)であって当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているもの。発生場所は学校外も含みます。例えば、冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」「仲間はずれ、集団による無視をされる」「金品をたかられる」「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする」「ひどくぶつかられたり、叩かれたり、蹴られたりする」「金品を隠されたり、盗まれたり、壊されたり、捨てられたりする」「嫌なことや恥ずかしいこと、危険なことをされたり、させられたりする」「パソコンや携帯電話等で、誹謗中傷や嫌なことをされる」等、児童本人が『されて嫌だ』と思う事柄全てがいじめです。

いじめ防止・いじめへの対応       SSW…スクールソーシャルワーカー  SC…スクールカウンセラー

 本校では、TSC委員会(校長・教頭・TSC委員・養護教諭・SSW・SC)とTSC全体会(全教職員)を開き、いじめを未然に防ぐための指導プログラムを作り、『いじめをしない・させない・許さない学級集団づくり』を進めていますが、並行して各学年の気になる児童(被害・加害)児童の情報を共有し見立てや手立てを検討し、必要に応じてケース会議を開いて問題解決に向けての指導や支援を行っています。

 いじめに向かわない態度・能力を育てるためには、まず、自分と友だちの違いを認め合い、尊重し合える態度を養うことや、児童が友だちとコミュニケーションをとる力を育てることが必要です。そのために、互いの個性・持ち味を尊重するような場面や、一人ひとりの成長を認め合うような場面等、児童同士がコミュニケーションを図る場面を特別活動や総合的な学習の時間、生活科、学校行事等で積極的に作っています。

 また、いじめが生まれる背景には、加害側の児童の心理的な問題が考えられることから、当該児童の様子を細かく観察し、状況をつかむことが重要です。いじめに至る要因の一つとしては、学業の不振が挙げられることから、『わかる授業』を行うことが大切になります。全教職員で授業研究を行い、子どもたちが学ぶ楽しさを味わえる授業づくりを目指しています。

  ストレスを抱えている児童には、SSWやSC等による面談やカウンセリングを行い、専門家による見立てを行い、指導に生かしていきたいと思います。さらに、いじめを助長するような教職員の不適切な認識や言動等がないよう、教員が互いに授業参観し、助言しあえるような職場環境・人間関係を作り、不適切な言動等がないように、校内研修を行っていきます。

いじめが発生してしまったら

 「いじめは小さな出来事から始まる」ということを念頭に置き、日ごろから児童の様子を注意深く観察し、小さな変化を見逃さず、早期発見に努めます。その一つの手立てとして、学期に1回、全校児童を対象に「気持ちアンケート」を行います。アンケートの内容で気になることがあれば聞き取りも行います。しかしながら学校外でのことは情報がつかみにくいです。もし、お家で気付かれたことがありましたら、ご連絡いただけると早期対応ができます。

 情報をもとに、関係者(傍観者も含めて)の聞き取りを行い、事実関係を確認し、特に被害を受けた児童へのケアに努めます。被害側の児童へのSSWやSCによるカウンセリングをはじめ、児童を徹底して守るための措置を講じます。また、加害側の児童に対しては、関係機関の指導を受けながら必要な指導を行います。同調していた「観衆」や黙ってみていた「傍観者」に対しても、その存在がさらに被害児童を苦しめる存在になっていたことについて話し、『いじめを絶対許さない』「いじめを見聞きしたら、必ず先生に知らせることがいじめをなくすことにつながる」ということを徹底して伝えます。

 いじめが認知された場合、当事者だけの問題とせず、学校の課題として解決に当たるとともに、すべての児童が互いを尊重し認め合う集団づくりを行い、自らの良さを発揮しながら安心安全に学校生活を送れるよう努めていきます。認知されたいじめ事象について、児童・家庭・地域等の背景や課題を分析し、人権教育の課題とつなぎ、SSW・SCとも連携しながらより良い人間関係作りができるよう支援していきたいと思います。