井上先生 ALLY=みかた 共生
井上先生のお話(写真1)

ALLY=みかた(写真2) 

集まる4年生(写真3) 

 迷走台風一過、さわやかな風が西丘に吹き込みました。9月4日(火)の2時間目は、多目的教室で4年生がさわやかに出前授業です。元中学校・高等学校養護教諭の井上先生をお招きし、共生教育「LGBT(性の多様性)」についてお話をしていただきました。お互いを認め合いながら自分らしく生きる大切さを学びます(下写真)。台風は迷走しても学びに迷いはありません。

LGBTQ 人権学習(4年) 性のあり方は十人十色 井上先生「ここを保健室だと思ってリラックスして聞いてね。みんなLGBTって知ってる?」と穏やかに先生は4年生に語りかける。Lはレズビアン、Gはゲイ、Bはバイセクシャル、Tはトランスジェンダー。聞いたことがあるという児童は多い。井上先生はレズビアンだ。養護教諭となりゲイであることを告げてくれた男の子をきっかけにして人生が変わる。井上先生のLGBTのお友だちや女性パートナーの話をスライドを通して聴く(写真1)。人口の9.7%はLGBT等の性的指向があると言われており、左利きやAB型(血液型)の人ぐらいの割合で世の中にいるそうだ。先生「性別は100種類以上あると言われ、自分では変えることができません。勝手に変わっていくこともあります。どのような性であってもお互いを大切にできる社会になってほしいです。もし自分がLGBTであることを教えてくれる人がいたら『※ALLY=みかた』でいてあげてください。このシール(写真2)はその証です。みなさんにも配りますね。今日は聞いてくれてありがとう」。子どもたちの聴く姿勢、表情は真剣そのものだった。終了後、井上先生の周りに4年生が集まる(写真3)。質問は続く。先生は優しく聴き4年生に応える。先生は聴き上手でもあった。※ALLYとはLGBT+当事者たちに共感し、寄り添いたいと考え、支援する人のこと。

 校長 西丘小学校では井上先生に毎年出前授業をお願いしています。元養護教諭の先生らしく子どもたちに寄り添うように優しく語りかけてくれるので、質問コーナーでは抵抗なく聞きたいことがたくさん出ました。子どもたちの承認欲求も満たされたと思います。井上先生の「私の話を聞いて今はピンとこなくても、将来的に自分やそばにいる人の生き方につながってくれればと思って活動を続けています」という言葉は特に印象的でした。素敵な出前授業をありがとうございました。

                見て見て 当たり前にある 多様性