今日3学期の始業式。始業式で校長から次のようなことを伝えました。

「みなさん「あけまして おめでとう ございます」    令和7年、2025年が始まりました。

昨年は正月明け早々に石川県の能登地方で大地震が発生し、多くの方々が被害にあわれました。それに比べ今年は大きな災害もなく穏やかな年明けとなりました。しかし、30年前の1995年1月17日このあたりでも阪神淡路大震災に見舞われ大きな被害が出ました。今年はそれから30年。1月18日には校区の各地区でも地域防災の訓練が行われると聞いています。地域の方々とともに命を守るためにどのようなことをするのか、できれば訓練に参加してみてください。

さて、正月の3日、 ある新聞のコラムに葛飾北斎の話が出ていました。葛飾北斎は江戸時代の有名な浮世絵画家で「富嶽三十六景」で富士山をあらゆる角度から描いています。その浮世絵はゴッホなどヨーロッパの画家にも影響を与えて、アメリカの雑誌で「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」に、エディソンやコロンブス、ガリレオ・ガリレイ、レオナルド・ダ・ヴィンチらと並んで日本から一人選ばれた人でもあります。

この北斎が「自分は6歳のころからモノのかたちを写す癖があり、50歳のころから多くの作品を発表してきたが、70歳までに描いたものは取るに足りない。73歳でようやく、ものの骨格を悟り得た。だから80歳になればもっと上達するはずだ」といったそうです。

名声を博しても、さらなる先を求めてやまない。いくつになっても、向上心をもって取り組んでいくことが大切だと言っています。

今年は干支で言うと「巳年」ですね。巳年は、「蛇」で、蛇は脱皮をすることから、新たな挑戦に前向きになったり、大きく成長する年といわれています。

2学期終業式に、年末年始の「節目」のときに、これから大きく成長するために今までの生活を振り返り、未来に向けた夢や決意を実現するためには具体的にどのようなことに取り組んでいくかを考え、新年を迎えてほしいと伝えました。

何をどのように具体的に取り組んでいくのか、「一年の計は元旦にあり」、何事もはじめに計画を立てるのが肝腎です。とも伝えました。

きっとそのような決意をもってこの始業式に臨んできてくれていることだと思います。

「あなたは一年後、今日始めなかったことを後悔しているかもしれない」ということにならないように、計画したことを実行に移し、北斎のように向上心をもって取り組んでいきましょう。

今日から始まる3学期。学年のまとめとともに4月からの新たなステップへの準備として、日々を大切に学校生活を送ってください。

最後になりましたが、インフルエンザなど感染症が流行しています。手洗いやマスク、換気に気を付け、予防に心がけ、3学期を元気に過ごしていきましょう。」