新田小学校は、明治初期の学制発布に伴い創設されて以来150年の歴史を刻んでまいりました。この間、社会は刻々と変化し、今やIOTの新時代を迎えました。 

 時代の変化の波は、学校教育にも押し寄せ、大きな変革をもたらせています。この先、私たち教職員は、子どもたちに何を学ばせ、どのような力を身に付けさせ、どのような人になってほしいのか、子どもの将来像を具体的に表した目標をもとに教育活動を進める必要があると考えます。あわせて、社会が、IOT化する今だからこそ、豊かな心の教育も必要なのではないかと感じています。

 今、地球上では、一国では解決できない諸問題が生起しており、時代を生きる子どもたちが、これらの直面する諸課題を担っていかなければなりません。このような時代背景のなか、本校は、平成21年(2009年)にユネスコスクールに加盟し、その理念を取り入れた「持続可能な社会の担い手を育成する教育、所謂ESD教育[Education for Sustainable Development]」に取り組み、教科学習のねらいとSDGs17項目を連動させた教育活動の研究に着手し、その研究を深めてまいりました。

 特に、ユネスコの4つの学び「知ることを学ぶ」「なすことを学ぶ」「他者と共に生きることを学ぶ」「人間として生きることを学ぶ」から確立させた「新田版学びの4本柱」をさらに発展させ、子どもたちが、生き生きと学習できる学校をめざしていきたいと考えています。

 引き続き、本校の教育活動にご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。

 

 令和5年(2023年)4月1日

豊中市立新田小学校 校長 安家  紀子