少路小学校の校区は豊中市の北東部にあり、市内で一番高い丘陵地です。

昔は、アカマツが茂る山林で、ふもとには竹やぶが広がっていました。山では秋にマツタケがとれ、竹やぶでは春にタケノコがとれました。

昭和45年(1970年)の万博の前ごろから島熊山の開発が進み、豊中不動尊の辺りに家が建ち始めました。

けれども、まだ児童数が少なかったので、この地区の子どもたちは歩いて桜井谷小学校まで通っていました。

その後、バスに乗って上野小学校へ通うようになったのですが、緑丘に家が多く建つようになるとバスの乗客が増え、子どもたちはバスに乗ることができなかったり、学校前で降りられなかったりするようになりました。

そこで、もっと近くに歩いて通える学校をつくってほしいと、保護者の方々が地域の人々の署名を集めて豊中市に陳情し、緑丘にも小学校ができることになりました。

小学校を建てる土地は深い竹やぶで、工事はまず竹を切り開き、長くはびこった根を掘り起こし、土を入れてかたく平らにすることから始められました。

校名には、この地域で昔から使われていた地名である「少路」を当てることになり、昭和49年(1974 年)、豊中市立第31番小学校として、少路小学校が誕生しました。

毎年6月5日を創立記念日としています。