にゅうす九中

授業へ 

 昼休み ボール返却

新聞部:昭和50年発行(写真1)

授業開始前:校歌が鳴る(写真2)

昼休み予鈴前:校歌が鳴る(写真3)

  第九中学校は、2020年に創立50周年を迎えます。全国に1万5000人の同窓生を輩出していますが、全員が知っている歌といえば、もちろん校歌です。校歌は1975年に制定され44年に渡って歌い継がれてきました。今、九中では授業開始前に校歌が流れます。予鈴前の「校歌」 

 校歌 半世紀見守り見送るこの校歌

 50年歌い継がれる歌はそうそうない。なだ、そうそうない歌のひとつが九中校歌である・・・入学式や卒業式では歌うが残念ながらふだん歌う機会はあまりなかった。しかし今、時代は校歌だ。この水曜日から、授業前チャイムの前に校歌の伴奏”風さわやかな千里の地♪”が毎時流れるようになったのだ。

 ならば九中校歌はどのような経緯でできたのだろう?と知りたくなるのが人情である。調べてみた。その答えを九中新聞部「九中にゅーす」(昭和50年7月18日発行 第9号 写真1)の記事に見つけることができた。当時九中に新聞部があったのにも驚くが、校歌は公募で決まったのだった。記事は伝える。「・・・このたび、校歌制定委員会を中心に歌詞を募集したが、7月10日の校歌制定委員会で生徒・教員のアンケートをもとに検討を重ねて決定した。決定したのは、(応募番号)22番 田原邦和先生作である。今後この詞に対する作曲を募集する。」校歌応募作品は25編あった。風さわやかな千里の地♪、歴史にもしもがあれば、他の応募作品 朝日登るる千里の丘の♪や 千里の郷を学び舎に♪・・・だったかもしれないのだ。その後作曲を公募し石田美和子氏の曲が選ばれ、昭和51年1月29日、全校喜びの発表記念式が挙行された。今から44年前の話である。

 校歌校歌 1番  大地に根張るわが母校 ああ 豊中第九中学校♪

  今から現在の話をする。13日の全校朝礼で、生徒指導担当者「チャイムまでに着席をし、落ち着いて授業を受ける環境が一人ひとりの安心・安全の学校生活につながります。そこで今日からより落ち着いた学校生活にしていくために、授業開始のチャイム前と昼休みの終わりのチャイム前に校歌の一番を流します。」と予告した。

 早速、たたたーん♪。授業開始チャイム1分前に校歌の伴奏が流れた。職員室を出ていく先生方(写真2)。廊下で口ずさむ生徒。合唱する生徒達、~風さわやかな千里の地♪ここはカラオケか?と教室に入っていく。昼休みには運動場でボールを追いかける生徒達に校歌が追いかけてくる。たたたーん♪風さわやかな千里の地♪生徒達はなんとなくボールを追いかけるのを止めた。人々のベクトル(左上写真)は運動場から生徒玄関へ向かいクラスBOXにボールを戻す(写真3)。チャイムが鳴った。きんこーん。まだ余裕だ予鈴だ。余裕で5限目の授業に間に合った。九中はチャイムとともにではなく校歌とともに時程が動きだした。「時間をみて動く。自分たちで安心安全の学校生活をつくる。」今のところ生徒指導担当者の目論見はあたったようだ。校歌・・・今は50年の重みをかみしめられなくても歌っていくうちに、時空を越えた校歌は胸に届く。そう、誰がために校歌は鳴るのか。生徒のために”効果”的に鳴るのだ。♪大地に根張るわが母校 ああ豊中第九中学校♪良い思い出もそうじゃない思い出もひっくるめて九中はいつでも”思い出の場所”でありたい。

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あれ(授業)とこれ(休憩) 校歌のひびき分別す