思い出アルバム  荒波に向かって 教室の絵2

式後思い出アルバム鑑賞(写真1)

黒板アート神奈川沖浪裏(写真2)

波を乗りこえて(写真3)

卒業式退場 ~ 卒業式 エピローグ ~          

 保護者の皆さまへ。式後に「思い出アルバム~卒業~」を上映いたしました(写真1)。みなさんの視線はスクリーンに釘付けとなり、終了後は大きな拍手までいただきました。

 終了後、外は雨がまだ降りやみません。急きょ、花道を渡り廊下に変更いたしましたが、「一つ屋根の下」が九中にはあります。屋根付き渡り廊下の両サイドから生徒や先生たちの最高の笑顔(写真左)に対し惜しみない拍手、拍手、拍手で見送ってくださり本当にありがとうございました。本校を温かく見守り、ご支援してくださった保護者の皆さま、あらためてお礼を申しあげます。

 拝啓 3年生へ・・・いきなりだが神奈川沖浪裏である。「かながわおきなみうら」とは、葛飾北斎が制作した木版画の『富嶽三十六景』の一つで、巨大な波と翻弄される舟の背景に富士山が描かれている。北斎の作品の中では、世界で知られる最も有名な日本美術作品の一つである(参考:ウィキペディア)。卒業式当日の朝、某クラスにおいてこの絵が黒板一面に描かれていた(写真2)。登校してきた生徒たちは驚愕の表情でこの絵を見た。「誰書いたん?」「○○?(絵の上手な生徒)」「担任?文字は先生やけど・・・」「絶対ちゃう。絵へたやもん。」

 話は、前々日にさかのぼる。とある担任は生徒たちに何か最後に残したいと考えた。インパクトが卒業式前々日 教室の絵1欲しい。そこで最近少し話題となっている黒板アートに挑戦したのだった。絵が上手じゃないのは自覚している。日頃の理科の授業で生徒たちには絵心がないことは悟られていた。だからここは絶対生徒たちが、「おー、すごっ」とかの表情を求めたい。そのためには、ていねいに、ていねいにだ。プロジェクターを使い下絵を描く。4色のチョークを巧みに使い分け濃淡をつけ彩色していく。時には手でうすーく広げる。波の粒、一粒一粒にもこだわった。輪郭を消さないため綿棒に白いチョークをつけ内側を広げていった(右写真)。こうすることで遠目から見ると立体感が出る。一粒に1分はかかったろうか。時の移ろいは早い。続きは明日だ。翌日は朝から描き始めて5時間、ようやく絵は完成した。ふふ。これなら先生が描いたといっても誰も信じないだろう、なかなかの出来栄えだ(自己満足)。次は文字だ。黒板アートのサイドに添える文章は考えてあった。「この先の人生。どんな波がやってきても、みんななら乗り越えられます。自分を信じて。個性を活かして。メリハリつけて。何事も経験。祝卒業」(写真3)。絵心のないオレの絵で「何事も経験」伝わるだろうか。

 とにかく何事も経験して人間力を育んで欲しい。そして十人十色、個性を活かしてそれぞれの人生を歩んで欲しいという意味が込められていた。「担任?」「絶対ちゃう。絵へたやもん。」生徒たちの驚きの声が浮かぶようだ。

 雨上がりに虹は出る(とあるクラス最後の学級だよりレモネードより) みなさんに送る言葉 雨が降ったって必ずやみます、必ず。そして雨がたくさん降った後にこそ、空にはきれいな虹がかかります。辛く悲しいことがあったらそれは幸せの序章なのかも。必ず虹は出るから、雨を楽しみながら虹が出るのを待ってみて下さい。幸せは必ず訪れます。どんな時でも、辛抱強く。

 波は乗りこえるためにあり 雨上がりに虹は出る