なんて言ってるでしょう?

わかる人? ありがとう

口の動きを見て?(写真1)

何と言っているかわかる人?(写真2) 

話を聞いてくれ「ありがとう」(写真3)

 2年生道徳 ~ ありがとう   

 昨日18日の6限目、2年生は体育館で道徳の授業をおこないました。耳が不自由というハンディキャップがありながらも活躍されている髙橋 縁(たかはし ゆかり)さんをお招きし、お話をお聴きしたのです(写真左)。お話を聞くことで、「正義を重んじ、だれに対しても公正、公平にし、差別や偏見のない社会の実現に努める(道徳内容項目4-(3))」ことを皆で考えました。

 世界ろう者フットサル選手権 髙橋さんは、3歳まであまり言葉を話さず心配した両親が病院へ連れて行き、そこで初めて両耳が聞こえない『高度難聴』だと分かった。6年生の時、担任の先生の勧めで学校のサッカーチームに入部。女子部員は一人しかいなかったが、持ち前の運動神経を発揮してキャプテンを任される。サッカーが心の支えだ。中学校でもサッカー部に入部しよう!だが、女子だから。補聴器をしているから。入部を断られサッカーから離れるも高校を卒業して進学したろう学校で「ろうサッカー」の存在を知り、早速入部した。19歳のとき、フットサルの世界に入った。2011年には、スウェーデンで行われた第3回世界ろう者フットサル選手権大会(ワールドカップ)の代表選手に選ばれ、得点も決めた。現在は現役を引退し、障がいのある子どもと健常者が一緒にプレーできる環境を作るため、ご尽力されている。

 袖すり合うも多生の縁 ありがとう 髙橋さん「みなさん、こんにちは。今日は『一緒に考える』という気持ちで聴いてもらえると嬉しいです。私は、ろう者です。ろう者?ってなんだろう?と、思った人がいると思います。ろう者とは、耳の聴こえない人のことをいいます。ろう者は口の動きで何を言ってるかを考えます。・・・画面を見てください。なんて言ってると思いますか(写真1)?~あめ(雨)OR(飴)~すいどうORすいとう~うどんORふとん~ わかる人?(写真2)口の形が似ているので音声で聞くと意味がわかりますが、口の形だけではわからないことがたくさんあります。そのためにも手話がかかせません。」  

 これまでに出会った人たちとの縁が自分を救ってくれたと語られる髙橋さん。いじめ、不登校を経験し、落ち込む髙橋さんを遊びに誘ってくれた友人、離れて暮らしているのに会いに来てくれる妹、約20年ぶりに偶然再会し、自分が経営する銭湯で働くよう勧めてくれた女性、中学時代の恩師。そして、髙橋さんをろう女子フットサル日本代表に選んだ日本代表監督。「私の名前『縁(ゆかり)』は、たくさんの人とご縁(えん)があるように、と名付けられました。これまでに出会った人との縁でフットサルを続けてこられたからこそ、今の自分がいます。」最後に髙橋さんは「ありがとう」の手話を2年生に教えてくれた(写真3)「今日、みんなに出会えてありがとう。」と。

 お話のあとの生徒の感想 A「周りの人たちに支えられたのはろう者というだけでなく、髙橋さんのあきらめないという気持ちが周りの人を動かしたのだと思います。」B「音が聞こえない世界というのは、想像することができないですが、話を聞いて少し知ることができました。口だけを見て相手の言っている事を判断できるというのは、とてもすごいと思いました。」

みんなに出会えてありがとう。髙橋 縁(ゆかり)