美術1

  

美術2 

美術3

ワンプレートランチ (写真1)

ワンプレートランチ 立体(写真2)

お菓子のパッケージデザイン(写真3)

   

   ~九中 美術館 開催中 ~          

 保護者や来校者の皆さま。九中に来られて、足を止めたくなるビューポイントがあります。2階放送室前廊下の壁です。向かって左側にはケント紙をさまざまに加工し、本物に迫る表現を目指す「ワンプレートランチ」(写真1、2)が並び、中央には、ゴッホの「ひまわり」の模写が咲き乱れています。(写真左)右側には、1年生美術「お菓子のパッケージデザイン」(写真3)が美味しそうです。まるで、日曜美術館。いや、日曜美術館は、日曜日にしか見られませんが、この九中美術館は、毎日開館し、道行く人の目を和ませてくれています。九中に来校されたら、まず放送室前です。上手ですね。いやぁ、それほどでも・・・の作品が並んでいます。
 
ゴッホである。 
3年生は2学期の課題でゴッホの油絵作品「ひまわり」を模写した。ゴッホの展覧会は日本国内でよく開催されている。荒々しいタッチと激しく波乱に満ちた短い生涯を送った画家の代表作「ひまわり」は、あまりにも有名である。ところがゴッホがそれを同じ構図、同じタイトルで繰り返し十数点も制作していたことは、あまり知られていない。今回の模写に選んだ作品は、1980年代に日本の企業がオークションで58億円で競り落としたあの「ひまわり」である。関連ページはこちら
 生徒はポスターカラーを使用して描く。えー油絵じゃないの?との心配はご無用なのである。ポスターカラーは水性絵の具のため、そのままの使用では厚塗りには、当然向いていない。そこで用意するのが盛り上げ剤だ。見た目はヨーグルトである。味は・・・食べてはいけない。たぶん、まずい。乾くと透明になり厚塗りの状態で、そのまま固まる。この性質を利用しポスターカラーと交互に重ねながら塗っていくとあら不思議、油絵のような重厚感が生まれるのだ。

ゴッホになれるか。 はたして、どこまで油絵風に似せることができるのだろうか。生徒達は、期待のなかに不安が渦巻く。作業が始まる。初めて体験するその触感・・・スライム。違うな。持参したツマ楊枝や割り箸などの身近な道具をパレットナイフ代わりに使って、心を一つの対象に集中する。盛り上げ三昧だ。雑念をとり去り、多くの生徒が夢中になっていった。乾くのを待って、色を重ね、また盛り上げる作業をこつこつ繰り返す。

ゴッホになった。 最後は、額縁である。同じ絵でも、額装してみると個性が際立つ。画竜点睛(がりょうてんせい)を欠いてはいけないのだ。紙で手作りの額縁を作る。展開図と組み立てに苦労しつつ、組み上がった額に思い思いに塗装をほどこし、ようやく自分のゴッホが完成した。制作を終え、生徒は「ひまわり」の見え方が変わったと言う。今までは「温かい絵だな」と思うだけだったが、今では何か違うパワーが伝わってくるようだと。それは「見て知っている」ことと、「やってみて感じた」こととは全く別のものであるということだ。


やってみて感じる!美術の良さである。

美術科担当教諭