12月25日 強者どもの忘れ物(全学年)
![]() |
![]() |
![]() |
けっこう忘れる水筒(写真1) |
忘れられたら困る鍵(写真2) |
あった!俺の。ラッキー。(写真3) |
~ めがね、どこいった?~
I'd like to know if anyone has found my glasses.
昨日終業式後、購買部は閉店していましたが、購買部前に店が開いてました。落とし物・忘れ物市です。今年度、九中校内で誰も引き取りにこなかったもの達が一同に集結したのです。落とし物係の先生が、最後の呼びかけをしました。
「誰も取りにこない物品は、処分されます。」落とし物や忘れ物に罪はありません。一縷(いちる)の望みを持ち、引き取られていくのを待ちました。終業式後、教室に戻る生徒が、落とし物に目を落とし、何人かの生徒が自分の持ち物を見つけては、安堵しニコッと引き取っていきました。HR後も店を開けていましたが、大半の落とし物、忘れ物は、いまだ引き取り手がありません。
連れてかえって!・・・人は、忘れる生き物である。つらいことを忘れるから、生きていける。人生を楽しめるのも忘れるからだ・・・とどっかの人が言っていた。ごもっとも。人は覚えた事を直ぐに忘れてしまうというのはエビングハウスの法則である。その時にしか利用しない情報であれば、なおさら直ぐに忘れてしまっていいよ、ということなのだ。だから、ものを老いた、いや置いたことを老いてなくとも忘れる。だから、人は、置き忘れて当然!えっへんなのだ。
ということで、連れてかえって!という忘れ物達が落とし物ロッカーにあふれる。今回の落し物をまとめると、たいそう服ジャージ(20着)、水筒(15本 写真1)、手袋(6個)、靴下(4足)、クラブ服(16着)、制服(10着)、靴入れ(10個)、傘(4本)、タオル(35枚)、弁当箱(3個)、カギ(10本 写真2)、メガネ(3個)他もろもろだった。それらが、長机3つに並べられた。
危機一髪 救出・・・水筒「めがね君はいつからここにいるの。僕は4月10日からだよ。中身もかれちまってさぁ。もう、お家にかえるのも無理かな。財布くんは、ここに来てすぐ持ち主が見つかったのに・・・。財布くんは大切にされているから、落とし主も必死、だから見つかるのも早かったんだよ。めがねくん、君も必要とされているから、あきらめたらだめだよ。きっと、落とし主が見つけてくれるよ。」めがね「そうかなあ。そうだといいな。」
12月24日の終業式を迎えた。購買部前、落とし物・忘れ物市だ。終業式後、道行く生徒Aくんが足をとめた。「あっ、僕のめがねだ。あった!探してたんだ。見つかってよかった。(写真3)」よかったね、めがねくん。めがねくんは、危機一髪救出された。
基本的な落とし物・忘れ物の流れ
第九中学校の校内において、落とし物・忘れ物があった場合は、教室であれば担任、クラブ活動場所であれば、顧問にわたります。その後、落とし物は、職員室の落とし物係の先生に届きます。財布や鍵貴重品であれば、朝の連絡で、係が報告します。それから、落とし物ロッカーに移ります。ただし、名前が書いてある落とし物は、ほぼ戻ってきます。
生徒が自分の遺失物をロッカーで見つければ、担任の先生に「僕のです」。これで持ち主のところに戻ってきます。落とし物ロッカーがいっぱいになる終業式に、全員に呼びかけます、それでも持ち主があらわれない場合は、残念ながら、落とし物は処分されます。
人は忘れる。記名する。戻ってくる。
落とし物がかり
