人権1  人権2  人権3

 お話、あります。(写真1)

音楽の授業、あります。(写真2)

質問、あります。(写真3)

    

人権4   ~ 人権講演会 縁(えん)~    

    By a strange chance!

 おもいやりを育てている九中生です。 本日10日の5、6限目、人権・支援教育講演会を体育館でおこない、耳が不自由な高橋 縁(たかはし ゆかり)さんをお招きし、お話をお聴きしました。(左写真)高橋さんは、3歳まであまり言葉を話さず、呼び掛けられても振り向かないことを心配した両親に病院へ連れて行かれ、検査を受けました。そこで初めて、両耳が聞こえない『高度難聴』だと分かったのです。ハンディキャップがありながらも、地域で活躍されている方の話を聞くことで、障がいがあっても健常者と変わらないことを皆で考えました。    

縁(えん)がつないだもの・・・高橋さんは、小学4年生のときにサッカーに出会い、コミュニケーション力を培っていった。6年生の時、担任の先生の勧めで学校のサッカーチームに入部。女子部員は一人しかいなかったが、持ち前の運動神経を発揮してキャプテンを任される。サッカーが心の支えだ。中学校でもサッカー部に入部しよう!だが、女子だから。補聴器をしているから。という理由で入部を断られる。その後サッカーから離れた。高校を卒業して進学したろう学校で「ろうサッカー」の存在を知り、早速入部。19歳のとき、男性と一緒にプレーする高橋さんのうわさを聞いたフットサル選手から誘われ、フットサルの世界に入った。

 2011年には、スウェーデンで行われた第3回世界ろう者フットサル選手権大会(ワールドカップ)の代表選手に選ばれ、得点も決めた。現在は現役を引退し、障がいのある子どもと健常者が一緒にプレーできる環境を作るため、ご尽力されている。

高橋さん「9中、生徒のみなさん(写真1)こんにちは。今日はみなさんに私のお話を聞いて頂くことになっていますが、体育館に集められて、人の話を聞くなんて、私が中学生だったら『もうめんどくさい』って感じでした。そんな中学生だった私が、こうやってお話させていただくなんて、まさか!という気持ちです。今日は、『話を聴く』というより、『一緒に考える』という気持ちで聴いてもらえると嬉しいです。私は、ろう者です。ろう者?ってなんだろう?と、思った人がいると思います。ろう者とは、耳の聴こえない人のことをいいます。

 アメリカ人には英語が必要です。だから、日本語を英語に通訳する人、つまり通訳者がいます。それと同じように、ろう者には手話が必要です。だから、日本語を手話に通訳する人、つまり手話通訳者がいます。手話通訳者も1つの仕事としてあります。アメリカでは、靴のまま家に入るといった、日本にはないアメリカ文化があります。それと同じように、ろう者にしかない文化があります。それをろう文化といいます。ろう文化ってなんだろう?今からみなさんと一緒にろう文化について考えましょう・・・・。」

縁(えん)も、縁(ゆかり)も・・・ ろう学校に、音楽の授業はあると思いますか?あるんです。ピアノにさわって振動で音楽を聴くのです、と朗らかにお話する高橋さん。(写真2)これまでに出会った人たちとの縁が自分を救ってくれたと語られる高橋さん。いじめ、不登校を経験し、落ち込む高橋さんを遊びに誘ってくれた友人、離れて暮らしているのに会いに来てくれる妹、約20年ぶりに偶然再会し、自分が経営する銭湯で働くよう勧めてくれた女性、技術家庭科の助手として迎え入れてくれた中学時代の恩師。そして、高橋さんをろう女子フットサル日本代表に選んだ日本代表監督。「私の名前『縁(ゆかり)』は、たくさんの人とご縁(えん)があるように、と名付けられました。これまでに出会った人との縁でフットサルを続けてこられたからこそ、今の自分がいます。」と高橋さんは語ってくださった。九中生との出会いも、ご縁があったからこそ。

 お話のあと質問は?の呼びかけに九中2年生が、立て続けに手をあげた。(写真3)生徒「ふだん、気をつけていることは何ですか?」答「耳が聞こえないので、つねに周りの様子を見ています。」生徒「テレビは、見ますか?」答「字幕のないテレビは見ません、ははは。」生徒「好きなことわざは、ありますか」いきなりな質問に答に九中、いや窮(きゅう)する。「・・・・、あとでお知らせします。」でお知らせしてくれたのが下の2つ、高橋さんらしい。

好きこそものの上手なれ ちりも積もれば山となる

高橋 縁(ゆかり)