徹底討論  仕事は夢 金派優勢か! 

討論スタート!((写真1)

どっちも欲しいけど・・・(写真2)

データーによる裏付けあり(写真3)

    

 CUL討論  ~ 徹底討論。仕事はお金か夢か?~    

  dream or  money?

 たいへん長らくおまたせいたしました。第二部の討論会です。クラスの代表が「職業は夢で選ぶべきか、お金で選ぶべきか」というテーマで二手にわかれ議論をぶつけあいました。難しいテーマです。仕事を選ぶのを前に、夢を追いかけるのか、はたまたお金を優先させるのか?二兎を追うもの一兎をも得ずといいますが、生徒達は調べたデータや、職場体験で学んだことを基に自分たちの考えをまとめ意見を堂々と主張していました。

 代表メンバーたちは、連日のように放課後遅くまで残り、討論の内容を熟考してきました。ですから、どちらの意見も本当に説得力があり、白熱した討論になるのも当然のなりゆきです。(左写真)

徹底討論プロローグ・・・  

 職場体験の事前学習の講演会の中でコミュニケーション力の必要性を述べられていた。これからの時代を生きる能力を養うために、討論会を実施するのは自然の流れであるのだ。議論してこそ、理解が深まる。来年の進路を見つめる中で、少し未来の自分について考える。代表の生徒達の討論を聴いて、生徒全員が少しでも考える機会になればと、担当教諭Iが企画した。

 Iは考える。自分が職業を選んだ理由はなんだったのか?やりたいことは?と自問したとき、社会の教師になることだった。夢だったからだ。今、自分は夢を実現し、九中生と一緒に成長させてもらっている。他の職業では、きっとこの満足感は得られなかっただろう。討論では「お金派」「夢派」を無作為に選んだ。自分の意見をただ言うのではなく、データや資料にもとづいて裏付けをし、根拠をもとにした主張を目指した。討論には、もちろん台本はない。2週間の練習で、徹底して討論の話し方や意見を出すタイミングを身につけて、本番に挑んだ。

徹底討論本番・・・

 その時がきた。(写真1)お金派が「学生が就職を目指す理由の調査では、六割の学生がお金で選んでいる」と述べると、夢派は「実際に働いている30代以下は給料が低いが、やりたい仕事を選んでいる人が多い」と反論した。仕事をはじめて何年かすると、給料よりやりがい(夢)を求める。その主張はなんとなくわかる。そうだ!仕事はロマンだと頷く某教諭もそうだった。(写真2

 お金派は、いやいや。お金がない、人生が暗くなるよと追い打ちをかける。「働く女子は1500万円以上の貯金がないと不安だが、40代以上にならないとそれくらいの貯金は貯まらない」「家を将来買うのが夢だ、夢をかなえるのにはお金だ」「自然災害への対策ではお金が大事」などなど、お金が一番大事の意見を連発する。おおおおお。その主張は真理だ。かなりわかる。(写真3

 夢派は、もちろん反論する。手塚治虫さんが医師免許を持っていたのに漫画家を目指した理由として「僕は描きたかったのだ」。医者か(金)漫画家か(夢)で夢を選んだという逸話を紹介した。そうだ、そうだ。もし、手塚さんが医者になっていたら「鉄腕アトム」も「火の鳥」も読むことができなかったのだ。自分自身が「小学校の先生になるのが夢」や「ビフォーアフターを見て感動した。建築士になりたいので夢に向かってがんばっている」という自分自身の将来を見通した意見には、なるほどがたっぷり詰まっていた。「自分がやりたい道の方が、いろいろな壁を乗り越えることが出来る」確かにそうだ。

徹底討論エピローグ・・・ 

 議長は、両方の意見を聞き、「お金」「夢」のどちらか一方を追う必要はない。ALL OR NOTHINGではないと考え、両方を大事にするバランスが、これからの進路を考えるには大切であると討論をまとめた。

 討論する前に生徒に話を聞いた。大半が「お金派」だった。しかし実際に討論を始めると、生活をするのに必要なお金の額や、お金の使い方もよくわかっていなかった。稼いだお金を何に使うの?さぁ?である。つまり「お金派」は、お金というものを理解するところからのスタートだった。対して「夢派」というと、夢派も、自分の夢をすぐに言える人は2人。きちんと自分の言葉で夢をで語れるレベルの人は誰もいない。「夢派」の壁は、そもそも自分自身にやりたいことがないと夢が語れないところにある。「お金派」は、データで攻めることができるが、夢派は、自分が何をしたいのか?何のために進学するのか?自分をさがす旅から始めねばならない。アイデンティティの確立である。討論の結果として、答えを見つけた生徒は少なかったが、将来について考えるスタートラインには立つことは、皆できたのではないだろうか。 

自慢の生徒達

2年CUL 担当者