ろくろ1  ろくろ2  ろくろ3

ろくろの指導(写真1)

ろくろで作成中 (写真2)

ろくろで完成 (写真3)

  

  ありまふじ 日本の伝統技術を学ぶ。~手回しろくろ~    

   potteryceramic art

 校外学習とは、実地で見学や体験などをおこなうことを目的として、外部施設等に出かけて学習することです。今回の校外学習の目的は、美術です。美術学習の一環として、計画しました。ふだんの学校の授業では、人数も多く陶芸を教材として取り上げるのは難しい。そこで、秋深まる丹波篠山、日本六古窯(ろっこよう)の一つとして数えられるあの丹波立杭焼の里で陶芸を体験することにしました。学習指導要領美術の改訂のポイントのひとつに「美術文化についての理解」を深めるがあります。「美術科は文化に関する学習において中核をなす教科の一つである。・・・その国や時代に生きた人々の美意識や創造的な精神などを直接感じ取ることができる。それらを踏まえて現代の美術や文化をとらえる。」ということで、三年生校外学習は「陶芸体験&昼食&のびのびTIME有馬富士に向かってキック(上写真)」でした。

陶芸教室 「やまの」さん。 バスは九時に九中を出発。道はすいすい、水曜日じゃないのにすいている。予定よりはやく窯元の「やまの」さんに到着。「やまの」さんは、約三百名あまりの九中三年生もラクラク収容できるほど大きな教室なのだ。今回は抹茶茶碗が出来る量の粘土を使って作品をつくる。何をつくってもいい。ろくろに挑戦。まずは教室の先生が、電動ろくろでお手本のデーモンこぐ・・いや、デモンストレーション。(写真1
こんもりとした粘土の塊がろくろ台でスルスルと回る。目はまわらない。ものの数秒で筒状に引き上げられ次の瞬間にはあっという間に湯のみの完成。歓声がおおーーっ!とわき上がる。先生の流れるような手さばきで粘土の塊(かたまり)はまるで生き物のようだ。伸びたり縮んだり・・・変幻自在を繰り返す。まるでイリュージョン!その光景に包まれどよめく会場。

体験!陶芸に挑む。 丁寧な説明を聞いたあと早る気持ちを押さえ「さて何を作ろうか?」テンションは急上昇!皆が一斉に手回しろくろに向かう。まるで千手観音のようだ。(写真2)粘土をつかむ「先生!袖に粘土付きそうや。袖口折り返して。」・・・先生「おいおい気持ちはわかるけど段取り考えなあかんで。」と美術科教諭がつぶやく。あちらでは「うわぁ、形が崩壊するぅ」という声が左耳に飛び込んできた。振り向く太治T。SOSに向かう太治T。
太治「これは水の付け過ぎや。どもならん。」だが見捨てはしない。教室の先生が説明されていたやってはいけないことの一つ「おにぎりのお茶漬け」だ。粘土は乾燥しやすいので、時々表面を湿らせて作業を進めるのであるが、やり過ぎると粘土がその水分に耐えきれず形が崩壊する現象がおこる、これを「おにぎりのお茶漬け」という。なるほど。おにぎりにお茶をかけると、どんな固い三角おにぎりも崩壊していく。
 太治T「せっかくの貴重な体験なので、何とか形になるものを残してやりたい。」おにぎりのお茶漬けになった作品を必死に手直しをする。崩れを修正しつつようやく一筋の光が見えてきた。一輪指しが完成しつつのところで、生徒にバトンタッチ。ほ。救出は成功した。で、その場を離れる。戻って見ると彼の作品は、一輪指しではなかった。巾着を絞ったような見事な「とっくり」に仕上がっていた。(一輪指しではなかったのか。)こうして人々は作品を完成させた。(写真3)窯で焼き手元に届くのは1ヶ月後である。楽しみである。

 土は人の心を解放させる。こんなに集中している3年生を見るのは久しぶりかもしれない。人生は短し、されど芸術は長し。

お知らせ

ただいま豊中市教育美術展開催中です。

日時:11月8日(金)~11月11日(月)9時~17時
場所:豊中市役所 北館  
豊中市内の全中学校美術科から授業で制作した生徒作品が出品されています。
※期間中はどなたでも自由に参加できます。。(九中生 美術作品約100点を出品。)

土は人の心を解放させる

美術科 T教諭