学力向上タイトル 「九中の発展と税の作文

千里 九3年生が『税についての作文』に挑んだ。九中生2名が1285編の応募作品の中からトップ10に入った」

 教科書

表彰 

表彰

公民教科書P160(写真1)

賞状と記念品 (写真2)

賞状と記念品(写真3)

 税金です。3年生は、教科書P160「国の収入を支える税と国債」(写真1)のところでこれから習います。さて、中学生にとって身近な税といえば消費税ですが、2019年10月に安倍前首相は税収を増やすため8%から10%への増税を決めました。しかし消費税により税収が増えても景気が悪化し、所得税や法人税が減れば元も子もありません。今、コロナ禍で景気は悪化、大幅な税収不足が懸念されています。賞状と記念品

 国の財政状況 2020年度、一般会計の歳出は100兆円を超えた。主に、①社会保障費、②地方交付税交付金等、③国債費に使われている。「社会保障費」は、年金、医療、介護、子ども・子育て等のために使われるお金で国民にとって必要不可欠な支出である。「地方交付税交付金」は、国が地方自治体に配分するお金で自治体格差を少なくする。で、なんやかんやで100兆円使っているのだ!しかし税収は100兆円もないので足りない分を補うのが、「国債費」だ。国債は国の借金で、いまや歳出の約1/4を占めている。新型コロナウイルス対策(新型コロナ対策の給付金やGoToトラベル等にかかるお金)も「国債」に頼らざるを得ない。つまり、世の中が回るのは(新型コロナ対策費も含めて)、「税」があってこそ、だ。

 そこで全国納税貯蓄組合連合会さんである。中学生を対象に、めざせ!内閣総理大臣賞ということで「税の作文」を全国から募っておられる。内容が税に関するものであれば、何でもよい。税のしくみや使われ方などについて、家庭や自分の周囲で日常体験したことや見聞きしたこと、あるいは税の申告や納付のこと、学校などで学んだ税について感じたことなどを原稿用紙3枚に書くのである。今年は豊能地区で1285編の応募作品が集まったそうである。その中で2人がベスト10に入った。「近畿納税組合連合会 会長賞(写真2)」と「豊能納納税組合連合会 会長賞(写真3)」に選ばれ、校長室で立派な賞状と記念品(左上写真)をいただいた。ぱちぱち。

 近畿納税組合連合会 会長賞 作文 要約した作文がこちら。

 「納税の義務、国民の三大義務の一つだ。とはいえ、税金というと仕方なく支払うもの、取られるものとさえ思ってしまう。父は「社会の中で暮らすための会費みたいなものだ。そもそもなぜ税金が必要で、その税金がどう使われているのか、自分で調べたらわかるよ。」と言った。調べると、主な税金の使い道としては、年金や医療などの社会保障費用と国の借金返済がメインで、6割近くまでになっている。また、台風や自信などの災害対策や道路整備、学校教育などにも多く使われている。調べているうちに祖父がよく聞かせてくれた話を思い出した。祖父が住んでいた小さな島で地震があり、このとき復旧に使われたのがまさに税金だった。多くの国民が納めた税金。それが災害救助のための基金や補助金となり、被災者を助けてくれている。実際に何に使われているのか、どう役立っているのかを知れば、納税のマイナスイメージは変わっていくはずだ。困っている誰かのために、自分たちの未来のために、納税の義務を誇らしく感じるような大人になりたいと思う」

 あったほうがいい税金と作文力。九中生の今、できること。・・・思いを伝える。文をつくる。書くのが楽しくなる。それが九中の発展につながる。I LOVE SAKUBUN ❤ →作文の書き方はこちらをクリック

 納税は 我らの未来 輝かせ