米粉とろとろ  あんを詰める  生地にまぜまぜ

 蒸篭(せいろ)で蒸す(写真1) 

生地に砂糖を混ぜる(写真2) 

生地を伸ばす(写真3) 

 京都へ出かけよう  本物の味は違う

 家庭科部では、毎年夏休み企画の一つとして実技体験に出かけています。今年は「”おたべ”を作りに行こう」を実施しました。夏休みも入ってすぐの25日にマイクロバスに揺られ、京都市の南区にある「おたべ本館(下写真 おたべHPより)」へ総勢22名で行ってきました。おたべ本館はすごくきれいです。隣接しているお土産屋さんで試食をたっぷりさせていただき、本家の味を堪能してから「”おたべ”作り」体験にのぞみました。おたべ本館

 おたべ 

 「京都」といえば「おたべ」というぐらい「おたべ」は、有名な京都みやげのひとつとなっているが、では、その”おたべ”とはいかなるものか?簡単にいうとニッキが入ったお餅生地にあんこを挟んだお菓子である。

 最近では(日記・日企・日桂)にチョコとか抹茶を生地に練りこんだものが人気だそうだ。おたべの美味しさは、「コシヒカリのお米」・「北海道産あずき」・「日本名水百選 瓜割の水」の3つの素材に秘密があるそうだ。・・・そう。京都はけっこう和菓子作り体験などが充実しているのを顧問は知っていた。過去にも先輩たちが「”おたべ”作り」を体験している。そこで今年の「体験学習」は、”おたべ”作りに白羽の矢が立ったのである。 

 おたべ作り体験  

 部員たちは部屋に入った。まずすることは手を洗う。目の前に米粉が用意された。米粉に特別粒子の細かい天然水を混ぜ、よく混ぜる。よく混ぜてとろとろの状態になるとおいしく蒸しあがるらしい。ゴムヘラを使い丁寧に混ぜる。その後、蒸篭(せいろ)に入れて蒸していく(写真1)。

 蒸しあがるまでに15分ほどかかる。その間に工場見学に行かせていただいた。特別に出来たてを試食させていただく。今回体験で使った米粉ではなく、わらびで作った夏特別バージョンのものを試食させていただいた。そうこうしているうちに蒸しあがったようだ。部屋に戻る。温かいうちに切り分け、砂糖を練りこんだ(写真2)。砂糖が混ざったらさらにしっかり練りこんでいく。練りこんでいく。すると滑らかな生地に仕上がる。ここで京を感じる。

 生地を三等分して3つの味のおたべに仕上げていく。まずはニッキ(日桂)から。ニッキとは樹皮からできる香辛料で、おたべに使われ、生地に混ぜ込むとほのかに茶色になっていく(写真3)。抹茶を混ぜお抹茶と試食ると緑鮮やかな生地に仕上がった。生地を正方形にカットし、つぶあん、こしあん、玉露あんを包みできあがりだ。出来たてはとてもやわらかく、優しくやっぱり京を感じた。お抹茶と一緒に試食するとやっぱりおいしかった(右写真)。

 顧問「普段学校ではできない体験ができ、とても有意義な時間となりました。成長の夏です。これからも体験を重ね技術を向上させ元気に活動して欲しいと思います。」

 

京の菓子 口にひろがり 夏が来た