カラス予防  園芸部収穫  園芸部メロン

天敵予防(写真1)

トマト収穫の時(写真2)

メロン収穫を待つ(写真3)  

 夏野菜の季節  

  多くの蝉が一斉に鳴きたてる夏です。ミーンミーン見てや、キュウリにトマトに枝豆!ジージー熟してきたでメロンにトウモロコシ!毎日水をやり手塩にかけた夏野菜たち。昨日25日に九中園芸部は、「収穫の夏」を迎えました。

 園芸部 VS カラス いきなりだが天敵である。ハブに対するマングース作戦が有名な話だ。明治時代、ハブの毒を消す血清がなく、かまれると死亡するケースが多かった。そこで、ハブの天敵マングースがハブ退治として沖縄本島に導入されたのだが、マングースはハブとは戦わなかった。あえてハブの毒で命を落とす危険をおかすよりニワトリなど無防備な家畜を狙ったのだ。だからこの作戦は失敗したらしい。(参考:ウィキペディア)

 で、園芸部の天敵はというとカラスだ。今園芸部の畑ではいろいろな作物が出来つつあった。キュウリにトマト、メロンなど・・・ところがだ。毎年もうすぐ収穫と言うときに奴が現れる。カラスである。毎年やられているので作物にネットをかけ防戦しているのだがカラスは賢い。カラスはネットの隙間からキュウリを狙う。そこでネットを二重にしてカラスの侵入をふせいだ。この作戦はうふふ成功した。 

 園芸部 VS アライグマ あっメロンが一個まるごと・・・やられた。見事な手口だ。いやくちばしだ。メロンの上からきれいにをほじくり出しているではないか。まてよ。このかじった跡は?カラスとは違うぞ。部員がネットで調べたところによると・・。器用さから考えるとアライグマと推測された。おお!※ラスカルくんがいる。(※1977年にアライグマを題材としたアニメ世界名作劇場「あらいぐまラスカル」の主人公)

 どうやら九中自然林にアライグマがやって来たらしい。アニメが人気となり多くのアライグマがペットとして輸入されるようになった。だが、小さい時はかわいくても大きくなるともてあますのが世の常である。飼いきれなくなったアライグマは野に放たれた。また手先が器用なために檻から逃げた。自然繁殖し農作物や家屋へ侵入する等の被害が今各地で、深刻化している。日本には天敵がいないし。大阪府ではアライグマの防除実施計画を策定しているほどなのだ。園芸部の畑が狙われても不思議ではない。

 アライグマはアニメとはちがって獰猛で果実や芋など何でも食べる雑食性がある。園芸部はアライグマ対策にあわてた。ネットを皆で協力し強力に補強した。トウモロコシもネットで囲んだ(写真1)。それでも部員は心配でならない。収穫の朝、畑を見る。無事な様子を見てほっと一息、「やられていない!」安心して、枝豆やトマトを収穫した(写真2)。メロンはもう少し様子をみよう(写真3)。

 顧問「枝豆を収穫した後の畝はこれから土作りの作業に入ります(写真左上)。土は作物を作り続けると、栄養分が取られやせていき、堅くなってしまうのでほったらかしではいけないのです。枝豆の根(根粒菌がつき、窒素分の栄養がある)と去年から落ち葉をためてつくっていた腐葉土とを混ぜて、耕します。作物を作るには植える前の長い準備が必要だということを部員に教えています。」

園芸部の夏は終わった。もう夏を振り返らない。顧問