「私達の気持ち」
■「私達の気持ち」
本校3年生は、全国納税貯蓄組合連合会の「税についての作文」に夏休みの課題として取組みました。
全国の中学校7,107校から561,539編の応募があり192編が入選作品として決定されました。本校の渡邉柚花さんの作文「私達の気持ち」が入選し優秀賞に輝きました。
12月7日(水)に校長室で表彰式があり、表彰状と記念品が贈呈されました。本人、保護者の了解を得て入選作文を掲載させていただきます。ご一読下さい。
「私達の気持ち」 渡邉 柚花
今年の3月11日、14時46分。今年の最も大きな災害になるであろう、東日本大震災が起きた。日本史上最大の揺れと津波が襲いかかる。東北地方は混沌へと陥った。それからしばらくは震災に関してのニュースが様々なところで流れ続けた。ショッキングな津波の映像や一面瓦礫と化した町。家族や友人、多くの人の住む場所や職場がなくなった。こんなことになってしまって、東日本は立ち直れるのだろうか。同じ日本国民でありながらどうしても今いる地域の様子とテレビの中の世界は繋がらない。「あの状態からどうやってもとに戻るのだろう。」他人事のように思ってしまう自分がいた。
そんな中、ニュースに大きく取り上げられたのが国からの補助の内容だった。仮設住宅の建設や瓦礫の処理。建物の修理や職場復帰のための道具…。このような目的のため、補助金は出されている。漠然としていた再復興がこんな短期間で進んでいるのは、国からの補助が大きな役割を果たしているからだろう。では、このお金はどこから来ているのだろうか。そう、それは私達にも少なからず関係のある税金なのだ。これに気づいた時、税へのイメージが大きく変わった。
今まで、税金は何かめんどうくさいもののように思っていた。母が税を払う時期になると頭を抱えることを知っていたし、消費税は中途半端で、財布の小銭が妙に増えるだけだ。歴史を習っていても税についてプラスイメージになるような事はあまり習わない。しかし、それはどこかで困っている人のためになっている。私達は、被災者の役に立っている。彼らがまた幸せに暮らすことが出来るようになるために、税金は何よりも大きな役割を果たしているのだ。そう思うと、税金の大切さが身にしみる。
震災がなくとも、大人たちの払っている税金は誰かの役に立っている。学校、図書館、公道路など、日常にあってあたり前のものを作っている。税金がなければ、あたり前ではないのだ。地域で何億というお金を出してそれらを作らなければならない。日本をまとめるリーダーもいないし、日本を支えてくれる政府もいない。税金がなければ、私達はどうなるのだろう。ゾッとする。私達は税金に助けられ、生きている。そして助けてくれているのは、全ての日本人なのだ。
震災を通じて、私は税金を「助け合いの気持ち」だと思った。直接的な行動ではない。だが、税金を払っている限りは誰かの役に立っているのだ。また、みんなが出してくれた税金で、私達は助けられている。私も、今まで助けられた分がちゃんと返せるよう、立派に納税できる大人になりたいと思う。




